情報セキュリティ

「SS1」における複数の脆弱性について(JVN#99577552)

最終更新日:2025年8月27日

 注釈:最新情報は、JVN(JVN#99577552)をご覧ください。

概要

株式会社ディー・オー・エスが提供する「SS1」は、資産管理ツールです。

「SS1」には、不十分な暗号強度(CVE-2025-46409)、外部からアクセス可能なファイルまたはディレクトリ(CVE-2025-52460)、重要なリソースに対する不適切なアクセス権の割り当て(CVE-2025-53396)、アップロードするファイルの検証が不十分(CVE-2025-53970、CVE-2025-54762)、パス・トラバーサル(CVE-2025-54819、CVE-2025-58072)、およびハードコードされたパスワードの使用(CVE-2025-58081)の脆弱性が存在します。

本脆弱性を悪用された場合、遠隔の第三者によって認証が必要な機能にアクセスされたり、アップロードされたファイルやSS1の構成ファイルにアクセスされたり、正規のファイルを上書きされたり、任意のファイルを閲覧されたり、root権限で任意のファイルを閲覧されたりする可能性、またクライアント端末にログイン可能なユーザーによって、root権限へ昇格されたり、任意のファイルをアップロードされ、SYSTEM権限で任意のOSコマンドを実行されたりする可能性があります。

製品開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

本脆弱性の深刻度

脆弱性の深刻度は共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいて定めている。

CVE-2025-53970、CVE-2025-54762

本脆弱性のCVSS v3深刻度

緊急

本脆弱性のCVSS v3基本値

9.8

CVE-2025-46409

本脆弱性のCVSS v3深刻度

重要

本脆弱性のCVSS v3基本値

7.5

CVE-2025-58072

本脆弱性のCVSS v3深刻度

重要

本脆弱性のCVSS v3基本値

7.5

CVE-2025-58081

本脆弱性のCVSS v3深刻度

重要

本脆弱性のCVSS v3基本値

7.5

CVE-2025-53396

本脆弱性のCVSS v3深刻度

重要

本脆弱性のCVSS v3基本値

7.0

CVE-2025-54819

本脆弱性のCVSS v3深刻度

警告

本脆弱性のCVSS v3基本値

6.5

CVE-2025-52460

本脆弱性のCVSS v3深刻度

警告

本脆弱性のCVSS v3基本値

5.3

対象

次の製品が対象です。

  • SS1 Ver.16.0.0.10 およびそれ以前(メディアバージョン:16.0.0a およびそれ以前)

  • SS1 クラウド Ver.2.1.3 およびそれ以前

なお、開発者によるとCVE-2025-52460、CVE-2025-53970、CVE-2025-54762はWindows環境のみ、CVE-2025-53396、CVE-2025-58072、CVE-2025-58081はMacOS環境でのみ影響を受けるとのことです。

対策

アップデートする

開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

詳しくは、開発者が提供する下記サイトの情報をご確認ください。

参考情報

  • 「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」について
    この脆弱性情報は、製品利用者への周知を⽬的に、開発者がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。詳細は、下記の URL を参照ください。

お問い合わせ先

IPA セキュリティセンター

  • E-mail

    vuln-inqアットマークipa.go.jp

注釈:個別製品の脆弱性情報の詳細につきましては、製品開発者にお問い合わせください。

更新履歴

  • 2025年8月27日

    掲載