情報セキュリティ
公開日:2026年4月28日
従業員数1,800名のインターネットサービス事業者であるN社は、仮想現実(VR)を利用したゲームやSNS、非代替性トークン(NFT)応用など、最新技術を活用したサービスの提供に積極的であり、将来的にはメタバースでの事業展開も視野に入れて積極的な研究開発を行っている。
サービスの開発と運用はDevSecOpsモデルに基づいているが、新サービスについての脅威はサービス内容に応じて様々であるため画一的なセキュリティ対策を講じることができない。経営層がセキュリティ対策の財務面への影響が見えないことを懸念して定量的なKPIの検討をCISOへ指示したのを受け、同社のCISOはセキュリティ成熟度に基づいた定量化ができないか試行してみることにした。
N社のCISOが実践した手順は次の通りである。
セキュリティKPIの設定と運用の実践にあたって、N社のCISOが留意した点は次の通りである。
| 定性的評価項目 | 定量的評価項目(KPI) | |
|---|---|---|
| 財務の観点 | -リスクと対策費用のバランス -対策の見直し状況
|
-対策しなかった場合の被害額(試算値) |
| 顧客の視点 | -セキュリティ関連の要望やクレームへの対処状況 |
-セキュリティ起因で顧客サービスが中断された時間
|
| 業務プロセスの視点 |
-未対策となっているリスクがないか
環境変化への対応ができているか
|
-セキュリティ成熟度の平均値
(表2-6.3による)
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| 学習と成長の視点 | -PDCAサイクルを通じた改善状況 -現場ニーズと要員スキルとの適合性 |
-スキルを備えた要員の充足率
-要員のセキュリティスキルのセルフアセスメント結果の平均値
|
| 成熟度 | セキュリティ関連リスクの評価 | リスク対応の実施 |
|---|---|---|
| 5 | 4に加えて、今後の継続的な変化にも対応 |
対策の有効性の評価を行いながら実施 |
| 4 | 3に加えてリスクの不確実性を考慮 |
PDCAマネジメントのもとで実施 |
| 3 | 全体的に実施している |
ルールと実施体制を整備した上で実施 |
| 2 | 部分的に実施している |
対策方法を定めた上で実施 |
| 1 | 形式的実施にとどまる |
場当たり的な対応のみ |
2026年4月28日
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