IPAについて
IPAは、求められる役割と目指す方向性を組織の内外に示し、社会からの期待にこれまで以上に応えていくため、理事長の陣頭指揮のもと、IPA全体で、組織改革・リブランディングに取り組んでいます。
その一環として、ブランドアイデンティティの刷新するため、新たなタグラインとして「Beyond Digital」を掲げるとともに、英語名称を従来の「Information-technology Promotion Agency, Japan」から「Innovation Platform Agency, Japan」とし、その考え方を表現する新たなロゴを定めるものです。
デジタルは、もはや一つの産業でも、業務効率化のための道具でもありません。
あらゆる産業と社会活動を支える基盤となり、経済社会全体のあり方を形づくるものになっています。
その変化の中で、IPAに求められる役割も大きく広がっています。
その背景には、ここ数年のうちにIPAに関する法律の改正や新たな業務の追加などを通じて示されているとおり、国民からの新たな期待があります。
具体的には、情報技術の普及を担う組織として歩んできたIPAは、AI、データ、サイバーセキュリティ、人材育成、ルールや制度設計、戦略技術支援などへと、その役割を広げてきました。
IPAには、その変化に応えるだけでなく、経済社会の変革を支え、安全を守り、新たな価値の実装を前に進めていく責任があります。
その責任に応えるため、IPAは組織改革と機能強化を進めています。
同時に、すでに広がっている役割を組織の共通理解として言語化し、社会に対しても明確に示していくことが必要です。
IPAとは何を担う組織なのか。
何のために存在し、どのような価値を社会に返していくのか。
その輪郭を、改めて明らかにする。
今回のブランドアイデンティティの刷新を含めたIPAのリブランディングは、そのための取り組みです。
かつてIPAは、Better Life with IT を掲げ、情報技術の普及を通じて社会の発展を支えてきました。
その志は、今も変わりません。
しかし、デジタルが社会の基盤そのものとなった時代において、求められるのは、技術を広げることだけではありません。
デジタルの価値は、人々の暮らしや産業の中で機能し、自由、豊かさ、安心、信頼につながることで、より確かなものになります。
AI、データ、人材、ルール、信頼、セキュリティ。それぞれが社会の中で接続され、機能する構造となってはじめて、イノベーションは現実になります。
IPAが目指すのは、デジタルの先にある、より自由で、よりしなやかで、挑戦し続けられる経済社会です。
Beyond Digital には、その意思を込めています。
こうした現在の役割をより的確に表すため、IPAの英語名称も見直すこととしました。
これまでの Information-technology Promotion Agency は、情報技術の普及を担う時代のIPAを表していました。
しかし、いまIPAに求められているのは、技術の普及にとどまりません。
人材基盤をつくる。
データをつなぐ。
信頼を築く。
セキュリティを高める。
戦略技術を支える。
ルールや制度設計と社会実装を橋渡しする。
そのために必要なのは、多様な主体がそれぞれの役割と自律性を保ちながら、共通のルールと接続基盤の上で価値を共創できる構造です。
こうした現在の役割をより的確に表す名称として、Innovation Platform Agency を掲げています。
技術導入にとどまらず、社会や産業の変革を実現すること
個別のサービスやシステムを指すものではなく、多様な主体が価値を共創できる社会的な接続基盤
公共性と実行力を持ち、社会実装を支える機関
新しいロゴは、IPAの役割そのものを表現しています。
北極星は、変化の激しい時代において、社会が進むべき方向を象徴しています。
IPAは、その方向を見据え、多様な主体とともに、その実現を支えていきます。
円は、多様な主体をつなぎ、価値創出を支える共創基盤を表しています。
社会全体が機能するための土台として、静かに支えるIPAの役割を表しています。
これまでのロゴは、大文字の「IPA」として表記されてきました。
新しいロゴでは、大文字と小文字を組み合わせた「Ipa」という表記を取り入れています。
これは、IPAが前面に立ってすべてを主導する存在ではなく、産業界、行政、アカデミア、地域、そして挑戦する人々を下から支え、ともに経済社会の変革を前に進めていくプラットフォームであることを表しています。
IPAが目指すのは、技術中心の社会ではありません。
人と自然、そして将来世代とも調和的で、一人ひとりが挑戦しやすく、失敗から再び立ち上がる余白を持てる経済社会です。
新しいロゴには、そのような社会を下から支えるIPAの姿勢を込めています。
メインカラーには、IPA Blue を採用しました。
日本らしさを感じさせる藍を基調に、信頼、堅牢性、公共性、そしてデジタル社会を支える安定感を表現しています。
サブカラーには、水、緑、大地という、人が生きる上で欠かせない自然の要素を想起させる色を採用しています。
そこに、人の営みを感じさせる赤と、その上に生まれる文化を表す紫を組み合わせました。
デジタルは、自然や人間社会から切り離されたものではありません。
人、自然、将来世代と調和的な経済社会の中で機能してこそ、豊かさにつながります。
このカラーパレットには、デジタル社会を支えるインフラとしての信頼感と、その上で生まれる人間的・文化的な営みへの視点を込めています。
今回のブランドアイデンティティの刷新は、完成形の宣言ではありません。
国民から託された期待に応え続けるために、IPA自身もまた、進化する役割を責任あるかたちで示し続けるという意思表示です。
社会が変われば、公共機関も変わる。
期待が変われば、役割も進化する。
デジタルの、その先へ。
IPAは、多様な主体とともに、経済社会の変革を支え、安全を守り、新たな価値を社会の中で実装してまいります。