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公開日:2023年2月15日

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)

目次

地域のDXプロジェクトを支援する「地域DX推進ラボ」が始動

「地域DX推進ラボ」は、地域の課題解決や競争優位性の確立に資するDXの取り組みを選定・支援する事業です。デジタルの活用で地域の社会課題解決や地域格差の是正を目指す「デジタル田園都市国家構想」の政策のひとつで、本事業では、各地域の公的機関、企業、学校、市民などによって構成される組合・団体等からそれぞれの地域で目指すDXのプロジェクトを募集しています。

地域DX推進ラボとして選定された地域は、プロジェクトの実現・発展に向けたメンター派遣や、他地域との交流・ビジネスマッチングの機会提供などの支援を受けることができます。第一弾選定地域は2023年3月に発表予定です。

「地域DX推進ラボ」公募要領

公募期間

2022年11月30日(水曜日)~(第一弾は2023年2月3日(金曜日)までに応募された地域から選定)

募集対象

各地域の公的機関、企業、学校、市民等によって構成される組合・団体等(自治体の参加を必須とする)。

応募手順

地域DX推進ラボウェブページから応募書類をダウンロードし、「実施計画書」「実施体制」を提出。

審査手順

審査対象組織が属する地域を管轄する経済産業局と連携して書類による一次審査を行った後、申請者へのヒアリングを実施し、経済産業省とIPAが選定地域を決定します。

「 地域DX推進ラボ」に選定された地域が受けられる支援

  • 「 地域DX推進ラボ」マークの使用権付与
  • ポータルサイト、ラボイベント等による広報
  • 地域のプロジェクト・企業等の実現・発展に資するメンターの派遣
  • 他地域との交流機会の創出
  • 中堅・中小企業等のDX優良事例を紹介する「DXセレクション」への推薦資格付与

情報処理安全確保支援士試験などの出題構成等を変更

DXの進展などによってセキュリティ人材やIT人材に求められる役割の重要性と多様性が高まっていることを受け、IPAでは、「情報処理安全確保支援士試験(SC)」と「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)」の午後試験等を変更しました。

SCでは、セキュリティ人材の育成・確保の加速を目的に、これまで二分していた午後試験を統合。試験時間を60分短縮し、受験者の時間的な負担を軽減します。ESでは、これまで他の高度試験区分で出題していた組込みシステム分野の上流工程の要素を同試験に集約。技術面に加えてビジネスの視点でIoTソリューションを設計・開発するスキルを評価します。

これらの変更は、2023年10月の試験から適用されます。

試験の概要

情報処理安全確保支援士試験(SC)
サイバーセキュリティに関する高度な知識・技能を問う試験。合格者は所定の登録手続きによって国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の資格保持者になることができます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
IoTを含む組込みシステムに関する高度な知識・技能を問う試験。あらゆるモノがつながるIoT時代に欠かせない組込みエンジニアに求められる専門的なスキルを評価します。

情報処理安全確保支援士試験の変更内容

  • 情報処理安全確保支援士試験の変更内容イメージ

DX推進のための人材確保・育成の指針「デジタルスキル標準」を策定

経済産業省・IPAが策定した「デジタルスキル標準(DSS)」は、DX時代のすべてのビジネスパーソンが身につけるべきスキルを示す「DXリテラシー標準(DSS-L)」と、DXの取り組みをリードする専門人材の役割およびその役割に必要なスキルを示す「DX推進スキル標準(DSS-P)」の2つで構成しています。

後者は昨年12月に策定したもので、このスキル標準ではDX推進の中心的な役割を担う人材類型を5つに分類。類型ごとの「ロール(役割)」と、そのロールに求められるスキルを定義しています。

デジタルスキル標準は、特定の産業や職種によらない共通的な指標として、個人の学び直しや企業における人材の育成・確保に活用いただけます。

デジタルスキル標準の全体図

  • デジタルスキル標準の全体図

Just Information

第18回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」2022受賞作品発表!

「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」は、情報モラル・情報セキュリティの大切さを伝える作品を全国の小中高生・高専生から募集し、表彰するものです。今年度は4コマ漫画、標語、ポスターなど全国から計6万1,962点の作品が集まりました。今回は、偽のセキュリティ警告から有償サポートなどに誘導するだましの手口(サポート詐欺)への注意を呼びかける作品のほか、インターネット上のコミュニケーションにおける相手への気づかいや、情報の真偽を判断することの大切さを伝える作品が最優秀作品に選ばれました。

最優秀賞