情報セキュリティ
公開日:2024年10月15日
最終更新日:2025年7月15日
2025年10月14日(米国時間)に、Windows 10のサポートが終了します。
サポート終了後はセキュリティ更新プログラムの提供がなくなり、セキュリティリスクが高まります。
同ソフトウェア製品の利用者においては、サポートが継続している後継製品、または代替製品への移行などの対応が望まれます。また、OSだけでなく、対象OS上で稼働するアプリケーションもサポートが順次終了していくため、あわせて対策が必要です。
--- 2025年7月15日追記 ---
Windows 10のサポート終了まで、残り3か月を切りました。
現時点でWindows 10をお使いで、移行などの対応が未定の方は、お早めに移行計画をご検討ください。
なお、CISAが公開するKEVには、2024年以降に公開されたWindows OSの脆弱性を悪用されたとする情報が41件登録(2025年6月末時点の情報、2024年10月から26件増加)されています。
登録された情報の中には、ランサムウェアへ感染させる目的に悪用されている脆弱性も含まれています。
IPAの広報誌「IPA NEWS」脚注1 では、Windows 10のサポート終了に関する記事を掲載していますので、ぜひご覧ください。
2025年にMicrosoft社が提供しているOSであるWindows 10のサポートが終了します。一般的にサポート終了後は新たな脆弱性が発見されても、製品ベンダによる修正が行われません。よって、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏えいや意図しないサービス停止などの被害を受ける可能性が高くなります。対象OSを使用している利用者は、速やかな最新版への移行等の実施が求められます。
対象OSは以下の通りです。
Windows 10 Enterprise and Education
Windows 10 Home and Pro
Windows 10 IoT Enterprise
CISA(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)により公開されているKEV(Known Exploited Vulnerabilities Catalog)によると、2024年1月から2024年9月までに公開されたWindows OSの脆弱性の悪用を確認されたとする情報が2024年9月時点で15件登録されていることからも被害を受ける可能性が高いと考えられるため、Windows OSの脆弱性対策は適切に実施する必要があります。
また、その中でもCVE-2024-26169については、ランサムウェアへ感染させることを目的に悪用されているとの情報(2024年9月時点)もあります。
サポートが終了したOSを使用し続け、仮に危険度の高い脆弱性が新たに発見された場合、製品ベンダによる修正等の対応が期待できず、セキュリティリスクを解消することができなくなります。結果として、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏えいや意図しないサービス停止等の被害が生じる可能性が高くなります。
OSのサポート終了による影響は、これらOS上で稼動しているブラウザやメールソフトといったサードパーティ製のソフトウェア製品にも及びます。例えば、OSのサポート終了に伴い、そのOS上で動作するソフトウェア製品のサポートも終了することが考えられます。サポート終了後に発見された脆弱性については、修正が行われない可能性が高く、意図せずセキュリティ上のリスクを抱えることになります。
そのため、図1を参考に、OSのサポート終了を見越してサードパーティ製のソフトウェア製品等の更新も実施するようにしてください。
サポートが継続している後継または代替のOSに移行する。
IPAセキュリティセンター
注釈:個別の環境に関するご質問を頂いても回答ができない場合があります。詳しくはソフトウェアベンダなどにお問合せください。
2025年7月15日
記載内容の更新(ページ上部赤枠内)
2024年10月15日
掲載