情報セキュリティ

サイバーセキュリティ相談窓口の相談状況[2025年第3四半期(7月~9月)]

公開日:2025年10月21日

独立行政法人情報処理推進機構
セキュリティセンター

本レポートでは、2025年7月1日から2025年9月30日までの間にサイバーセキュリティ相談窓口で対応した、企業組織からの「相談」の統計について紹介しています。

従来、個人および企業組織からのご相談を「情報セキュリティ安心相談窓口」にて対応しておりました。

2025年4月より個人からのご相談は「情報セキュリティ安心相談窓口」、企業組織からのご相談は新たに開設した「サイバーセキュリティ相談窓口」での対応となりました。

目次

  1. 相談件数
  2. 相談事例

サイバーセキュリティ相談窓口の相談状況

1.相談件数

1-1.相談件数の推移

2025年4月から新たに開設した、「サイバーセキュリティ相談窓口」における今四半期の相談対応件数は162件でした。前四半期から約33.6%減となっています。

  • 図1:相談件数の推移

相談件数の推移

  • 2025年4月~6月:合計 244、 インシデント対応 55、 平時の対策 27、 サポート詐欺 52、 その他 110
    2025年7月~9月:合計 162、 インシデント対応 42、 平時の対策 21、 サポート詐欺(脚注1)20、 その他 79

1-2.インシデント対応相談の被害種別

今四半期のインシデント対応相談42件の被害種別は以下の内訳となっています。

  • 図2:インシデント対応相談の被害種別

インシデント対応相談の被害種別

  • 合計:42
    不正アクセス:17
    その他:15
    ランサムウェア感染:3
    なりすましメール送信:3
    マルウェア感染:2
    サイト改ざん:1
    DDoS攻撃:1

2.相談事例

今四半期のうちサイバーセキュリティ相談窓口に寄せられた相談事例を紹介します。

相談事例1

相談内容
  • 不審なショッピングサイト(ECサイト)の会社概要ページに、当社の社名や住所等が使われている。このECサイトと当社は一切関係がない。対処としてどのようなことが考えられるか?
    (第3四半期において、同様の相談を本件を含めて合計6件受付けています。)
回答(対処)

自社の情報が無断で使用された偽ECサイトの存在を確認した場合の対応として以下が考えられる。

  1. 自社(公式)Webサイトに注意喚起を掲載
  2. 以下に示す関係機関への通報・相談
  3. 法的対応の相談
    • 法的な対応が可能かについては弁護士への相談を検討する。
    • 上記の通報を行う場合、情報として偽ECサイトのURLが欠かせない場合がある。そのため、第三者からの苦情や通報があった際は、偽ECサイトのURLを聴取する。
対策
  • 第三者からの苦情や通報があった際の対応手順を定めておく。例としては以下が考えられる。
    • 偽ECサイトのURLやサイトの特徴を聴取し、自社とは関係がないことを説明する。
    • 偽ECサイトで買い物をしてしまう等の消費者被害が発生した場合は、消費生活センターや警察に相談することを案内する。
  1. 脚注1

お問い合わせ先

企業組織向けサイバーセキュリティ相談窓口

IPAセキュリティセンター

更新履歴

  • 2025年10月21日

    掲載