情報セキュリティ
公開日:2026年4月28日
g社は自社が保有する製造技術やノウハウ等の営業秘密が企業価値の源泉となっており、その保護に多額の投資を行う一方、内部不正を通じた流出を懸念していた。
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業種
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製造業
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規模
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7,000人
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管理
体制 |
CISOの有無
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有
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専任のセキュリティ部署
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有
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サイバーセキュリティ
の主管部署 |
情報セキュリティ管理室
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製造技術に関する営業秘密については、当該情報を管理している情報システムに対し、外部からのサイバー攻撃対策として、仮に従業員の端末やディレクトリサービスが乗っ取られても営業秘密に直ちにアクセス可能とならないよう、ネットワーク上で隔離管理を行っている。その一方で、悪意をもった従業員の内部不正による不正な取得・持ち出しについては、業務の実施過程において当該情報へのアクセスが必要な以上、完全に防ぐことは困難と考えている。
また、内部不正対策を厳しくし過ぎることで従業員が「自分が信用されていない」と感じ、かえってモチベーション低下を招いてしまうようなことも避けたい。
g社のCISOは内部不正による営業秘密の流出防止対策(注釈1)として次表の対策を定め、費用面の手当を含めて経営層の承認を得た。
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目的
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実施した事項
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内部不正と思われるアクセスを早期に検知する
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-通常業務以外の異常なアクセスと疑われる操作をリアルタイムで検知できる仕組みを導入
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不正なアクセスの証拠を保全する
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-フォレンジックサービス事業者のアドバイスを受け、証拠保全性を考慮したログ管理を実践
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自社から漏えいした情報であることがわかるようにする
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-営業秘密に関わる図面等への電子透かしの設定
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対策の実施にあたってCISOが留意・工夫した点は次の通りである。

内部不正による情報漏えいも近年のサイバー攻撃と同様、行為者が成功を期待して実施するものであり、その抑止には行為者に不正が必ず露見すると認識させることが重要である。これを踏まえると今後の技術の変化によってもその認識が維持されるよう、絶えず不正の可能性を想定していく必要があると考えている。
2026年4月28日
新規公開