情報セキュリティ
プラクティス5-6 アクセスログの取得
公開日:2026年4月28日
背景
プラクティス5-1に記載したH社において、取り組むべきサイバーセキュリティ対策のもう一つの観点としてログの取得・分析が挙げられた。システムが出力するログは、不正アクセスの検知や被害状況の把握等の際に必要となる重要な記録である。
また、予兆やインシデントの検知のためには、事前に、ログ取得の目的や取得する項目、また保管や確認方法等を整備しておく必要がある。
H社の実践のステップ
情報システム部長は、「サーバへの対応」として挙がった、不正アクセスを検知するためのログ取得について調査した。
- ログを取得すべきサーバを、不正アクセスのターゲットとして懸念される「最重要システム(A工場とB工場の制御系システム)」と「ユーザ認証機能をもつシステム」と定めた
- 現在の設定では、社内を踏み台とした不正アクセス等が発生した際の調査を実施するためのログが不足しており、保管方法も再検討が必要であることが判明した
H社の実践内容
アクセス失敗のログも取得できるように設定を変更する等、ログの収集設定と保管の運用を確立させたことで、インシデントが発生した「後」に調査可能な状態にした。
| 発見した問題点 | 実践内容 | |
|---|---|---|
| アクセスログの取得 | -ログオン試行時のアクセス失敗のログを取得しておらず、悪意を持った第三者の振る舞いを検知できないリスクがある | -アクセス失敗のログも取得できるように設定を変更した |
| アクセスログ等の保管 | -アクセスログやイベントログ等の検知に有益なログが同じシステム内に保存される設計であり、不正アクセス時に消去されるリスクがある | -定期的に電子媒体にコピーし、システムとは別の場所で保管する運用とした |
情報システム部長は、不正アクセスの予兆やインシデントに気づくことを次のステップとして、情報システム部のメンバーによる日次での目視確認や専用システム(注釈)の導入等を検討し始めている。
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注釈セキュリティ関連のログを分析・監視することを目的とした専用のシステムとしてSIEM(Security Information and Event Management)システムがある。ログを一元管理し異常を自動検出するシステムである。ログの調査は対象シスムだけではなく、OS等の関する知識も必要となるため、必要に応じて外部サービスを検討することも有用である。
更新履歴
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2026年4月28日
新規公開