情報セキュリティ
公開日:2026年5月20日
営業秘密の管理や保護に関する様々な情報をお届けして参ります。
一般社団法人日本知的財産協会
デジタル技術の進展やビジネス環境の劇的な変化に伴って、企業が保有する営業秘密やデータの重要性は一層高まっており、とりわけAIの利活用やデータ連携の拡大によって情報の価値は急速に増大しています。その一方で、営業秘密の漏洩リスクは依然として人的要因に起因するものも多く、実効性のある対策が強く求められているといえます。
このような状況下では、制度や技術の整備に加えて現場の実態に即した運用の工夫が不可欠です。そのためにも、企業間や官民の連携を通じた知見の共有はますます重要となっており、実務にも根ざした多様な知見を共有する場でもある「営業秘密のツボ」の意義がこれまで以上に高まっていると考えます。
また、国際的にもデータやAIに関するルール整備が進展しており、企業においては各国・地域の制度動向を踏まえた対応をする必要があります。日本知的財産協会では、フェアトレード委員会をはじめとする関係委員会等において多様な業種・規模の企業の視点から制度動向の調査・分析を進めるとともに、必要に応じて各種提言も行いながら、企業実務に資する知見の蓄積と発信に取り組んでおります。こうした活動の積み重ねが、各企業における営業秘密管理の高度化や、実務に即した対応力の向上につながるものと考えております。
会員数が1,400社を超える規模に発展してきた当協会としては、会員の知見とネットワークを活かし、「営業秘密のツボ」を積極的に活用しながら、企業情報の適切な保護と活用に向けた官民一体の取り組みに今後も貢献してまいります。
弁護士知財ネットからの「訴訟・判決コラム」は、今回はお休みです。過去の掲載記事は、弁護士知財ネットの「営業秘密メルマガコラム」のページをご覧ください。
2026年4月21日、SCS評価制度の紹介ページを公開しました。ご参考いただければ幸いです。本制度は、委託先等に対するサイバー攻撃等をきっかけとした情報漏えい等のリスクに対し適切な対策の実施を促し、サプライチェーン全体でのセキュリティ対策水準の向上を図ることを目的としたものです。本ページでは、本制度の概要やFAQ等を掲載しています。ご興味がございましたら、ぜひ一度ご覧ください。
2026年5月13日(日本時間)に、定例の修正プログラムが公表されました。脆弱性を放置すると悪用され被害につながる恐れがあります。IPAでは、公開情報を元に参考情報等を掲載していますので、ご参考になさってください。
近年、生成AI等の利用が急速に進む一方で、AIの悪用や脆弱性を狙った攻撃などが起きています。2026年4月にIPAとAIセーフティ・インスティテュート(AISI)は、「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」を公開しました。社内研修等で使いやすいプレゼンテーションスライド形式です。ご参考になさってください。
経済産業省は、産業競争力強化法に基づく技術情報管理認証制度(TICS)の認証取得を目指す事業者や認証取得後のフォローアップ等を希望する事業者を対象に、情報管理の具体的な取組方法のアドバイスや、認証取得の支援を行う専門家を無償で派遣する事業を、2026年5月22日より開始いたします。
専門家の派遣をご希望の方は「技術情報管理認証制度 専門家派遣事業ウェブページ」より詳細をご確認ください。予定枠が埋まり次第募集を打ち切る場合がございますので、ご希望の方はお早めにご応募ください。
「知財戦略エキスパート」は、営業秘密管理に関する専門知識と実務経験を有する、INPITの専門人材です(相談無料、全国各地へ無料で訪問可能)。
ウェブページ「知財戦略エキスパート 支援活動と事例のご紹介」にて、知財戦略エキスパートのプロフィールや、「営業秘密支援窓口」における相談支援事例・セミナー講演タイトル例などを紹介しています。
営業秘密管理に関するご相談や、講師派遣のご依頼など、お気軽にお申込みください。
経済安全保障の観点から、技術流出リスクが高まっており、その対策は急務です。同時に、技術流出の手法も巧妙化しているため、具体的にどのように対処すべきか悩む声も多く聞こえます。
当室では、企業等が技術流出対策を講じる際の具体的な手法を紹介する「技術流出対策ガイダンス」第1版を2025年5月に策定し、2026年4月に第2版を公表いたしました。
第2版では、(1)生産拠点の海外進出に伴う技術流出、(2)人を通じた技術流出への対策に加え、新たに(3)共同研究に伴う技術流出と、(4)取引先との調達時におけるすり合わせに伴う技術流出への対策を取り上げるとともに、既存の内容の拡充等も実施しました。
技術流出対策に取り組みたいが何から始めればよいかわからない方、また、海外技術移転や共同研究、すり合わせの際の対策にお困りの方はぜひご覧ください。
また、中堅・中小企業とスタートアップ企業を対象に、本ガイダンスを分かりやすく整理したパンフレットも作成しています。技術流出対策をとりまとめたポータルサイトにて公開していますので、併せてご覧ください。
知的財産戦略本部において、政府における知財戦略や知財施策を取りまとめた「知的財産推進計画2025~IPトランスフォーメーション~」を公表しています。
詳細は「知的財産推進計画2025」のPDF(内閣府 知的財産戦略本部)をご確認ください。
2025年3月に営業秘密管理指針の改訂版を公開しました。働く環境の変化(テレワークの普及、雇用の流動化)や情報管理方法の変化(クラウド利用の普及)を踏まえた記載内容の整理・拡充、技術動向を踏まえた営業秘密管理に関する記載の整理・追加がなされています。また、関連する法制度の見直し、裁判の動向を踏まえた改訂もされており、大学・研究機関も営業秘密の保有者になることが明示されました。詳細は「営業秘密管理指針」改訂版をご覧ください。冊子版も完成しましたので、必要あらば御連絡ください。
令和5年改正(令和6年4月1日施行)を反映した内容となっており、知財室ウェブページにて公表しております。刑法改正による「懲役刑」から「拘禁刑」への変更に伴い、語句を修正し、差し替えております。(令和7年6月1日)
また、「不正競争防止法について説明会をして欲しい」などのご要望がございましたら、知的財産政策室までご連絡をお願いします。知財室員がご説明に伺います。
不正競争防止法では、限定提供データに関する規定を設けております。企業が保有・活用する「情報」を営業秘密と相互補完的に守る枠組みです。
経済産業省では、限定提供データの定義や不正競争に該当する要件等について、一つの考え方を示すものとして「限定提供データに関する指針」を公表しております。
知財室では、この他にデータ利活用に関する資料をウェブページにて公表しておりますので、ご活用いただけますと幸いです。
データ利活用を始めたいが何から始めて良いかわからない、データ利活用においてどのような点に気をつければ良いか等の疑問をお持ちの方はぜひご覧ください。
昨年6月28日に開催した第10回営業秘密官民フォーラムにて紹介・説明させていただいた、従業員や研究機関職員向けに営業秘密管理を啓発・解説したパンフレット、「知っておきたい営業秘密~予期せぬトラブルに巻き込まれないために~」を公表いたしました。
経済産業省ウェブページからダウンロード・冊子の申し込みが可能ですので、営業秘密管理、不正競争防止法についての周知・確認など社内研修等での活用をご検討いただけますと幸いです。また、外国人従業員への研修等にも活用できるように英語版資料も公開していますのでご活用いただけますと幸いです。
詳細は「知っておきたい営業秘密」(経済産業省)をご確認ください。
「秘密情報の保護ハンドブック」は、令和6年2月に改訂版を公表しており、令和5年の不正競争防止法改正など関連法制度・ガイドラインの見直しに伴う修正、営業秘密・労働環境をとりまく「環境の変化」に伴う修正、「生成AIの利活用の拡大」といった社会の動きを考慮した修正等を行っています。経済産業省ウェブページからダウンロード・冊子の申し込みが可能ですので、社内研修等での活用をご検討いただけますと幸いです。
なお、「秘密情報の保護ハンドブック」の簡易版であるハンドブックのてびきにつきましても、同様に経済産業省ウェブページからダウンロード・冊子の申し込みが可能です。
詳細は「冊子の送付について」(経済産業省)をご確認ください。
産業競争力強化法に基づく技術情報管理認証制度の認証の基準について、事業者の皆様が取り組むべき内容をよりわかりやすく、そして、社会環境の変化に対応するため、「自工会・部工会のサイバーセキュリティガイドライン」のレベル1項目を網羅するとともに、「ISO27001」の一部項目を取り入れる改正を行いました。新しい認証基準を用いた審査は2024年8月から始まっています。
本制度は、自社の情報管理体制が適切であるかを確認するのみならず、取引先の情報管理水準を確認するにも適した制度となっています。認証の取得にご関心がある方は、国が認定している認証機関までご連絡ください。
詳細は「技術情報管理認証制度ウェブページ」(経済産業省)にてご確認ください。
また、経済産業省では、情報セキュリティ対策の具体的なアドバイスや、認証取得の支援を行う専門家を無償で派遣する事業を2026年5月22日より実施します。ご希望の方は以下のウェブページからお申込みください。
2025年8月29日、「企業における営業秘密管理に関する実態調査2024」の報告書を公開しました。コロナ禍を経て定着したリモートワーク、生成AI等の技術の業務利用の推進、サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃の増加など、営業秘密情報を取り巻く環境の変化を踏まえて、企業における営業秘密の漏えいの実態や対策の実施状況等を取りまとめています。皆様の営業秘密管理にご活用ください。
技術・データ・製品等の流出を防止するには、社員、職員の皆様一人一人の心構えがとても大事です。公安調査庁では、この度、日頃の経済活動・学術活動の中に潜むリスクを事例形式でご紹介する新たな動画を公開しました。是非、社内・研究機関内における研修等でご活用いただけますと幸いです。
公安調査庁は、経済安全保障の実効性確保に向けて、官民連携を重視しています。動画で取り上げたもの以外にも、様々な事例がありますので、経済安全保障に関するご相談や講演のご依頼等があれば、お気軽にご連絡ください。
技術流出対策や情報管理を進めるには、社内ルールの策定や体制の構築、情報アクセス制限の付与など、包括的な対応が必要です。しかし、経営資源に限りがある中小企業からは、自社のみで取組を進めることが難しいとの声も寄せられていました。
国が産業競争力強化法の下で運用する技術情報管理認証制度(Technology Information Control System=TICS)では、企業は認証機関の指導・助言を受けつつ、体制整備等に取り組み、その状況が客観的に審査・認証されます。企業による対策を取引先等に示すことが可能となり、ビジネスにおける信頼が向上します。TICSは、2024年8月、認証の基準について、よりわかりやすい内容とし、「自工会・部工会のサイバーセキュリティガイドライン」のレベル1項目を網羅するなど、ビジネスシーンを想定した内容に対応するべく、全面改訂されました。認証の取得にご関心がある方は、国が認定している認証機関までご連絡ください。
TICSの紹介動画を経済産業省YouTubeチャンネルで公開中です。
制度の詳細は経済産業省の「技術情報管理認証制度ウェブページ」にてご確認ください。
また、経済安全保障上の課題に対応するために民間企業が行っている様々な取組についてまとめた「民間ベストプラクティス集」の概要動画も経済産業省YouTubeチャンネルで公開中です。ぜひご覧ください。
INPITでは、大切な秘密情報を巡るよくあるトラブル事例や、営業秘密として管理する手法についてまとめた研修動画を、当館のeラーニングサイトIP ePlatに公開しております(視聴無料)。
IP ePlatのトップページから、「全てのコース」、「ビジネス(経営戦略)」と進み、動画を選択ください。
2026年2月には新たな動画を2点公開しました。
皆様の企業・研究機関にはどのような技術情報がありますか?技術流出の防止には、「情勢」・「事例」・「対策」の理解が欠かせません。この度、警察庁公式サイトに特設ページ「技術流出の防止に向けて」を開設し、技術流出に関する情勢、リスクのある具体的事例「3つのS」と題した企業や個人が取るべき対策などをわかりやすく説明しています。動画やパンフレットも掲載されていますので社内研修等にご活用ください。
事例、動画、パンフレット等は特設ページ「技術流出の防止に向けて」(警察庁)よりご覧いただけます。
スタートアップ必見!知的財産の重要性を呼びかける、全5話のWebショートドラマを公開中です。
『全話最終回… どうやっても毎回倒産してしまうナオトとその仲間たち』
大手企業の契約担当者の罠に落ち、信頼していた研究パートナーにはめられ、不慣れな異国の地でも知的財産トラブルに見舞われるなど、挑戦のたびに知的財産が原因で倒産してしまう3人組。知的財産の重要性を知らないと行き着く先は「THE END.」になってしまうという、学びのある物語です。
トップセールスでうっかり…、取引先からの要請に答えたら…、展示会でアピールし過ぎて…、など営業秘密で陥りがちな失敗とケーススタディをYouTube動画で公開中です。
脆弱性体験学習ツール「AppGoat」は、脆弱性の概要や対策方法等の脆弱性に関する基礎的な知識を実習形式で体系的に学べるツールです。本動画では、「AppGoat」の概要から始まり、利用申請から学習の進め方までを学べます。
「AppGoat」を利用して、脆弱性の発見、プログラミング上の問題点の把握、対策手法を学習できます。
動画は、YouTubeのIPA Channelで「脆弱性体験学習ツールAppGoat利用の手引き」の再生リストでご覧ください。
内部不正による情報漏えいの手口や対策を学べる新作の動画です。IPAが過去に制作した情報セキュリティ対策に役立つ他の動画教材と併せて、新入社員向けの研修などにご活用ください。また、IPAが公開している動画教材の一部に対してスライド教材を公開しています。社内研修や企業組織向けセミナーなどで動画と組み合わせて講義ができる形にしておりますので、社内研修やセミナーなどで是非ご活用ください。
豊富な知財実務経験を有する「知財戦略エキスパート」が、企業の実情に合わせた秘密情報の管理体制(例えば、書類・記録媒体の管理方法、電子データの管理等)の整備をご支援いたします。
地方自治体や中小企業支援機関が主催するセミナー・講演会、中小企業における社内研修等への講師派遣も無料で実施しており、ご好評いただいております。是非ご活用ください。
お問い合わせは、「営業秘密支援窓口」(INPIT)をご参照ください。
INPITが運営する「知財ポータル」にて、「特許などによる権利化/営業秘密として秘匿化、どう使い分ければよい?」「転職しようとする社員に対して、どのような契約を結べばよいか?」、「他社を退職した技術者を採用したい。どのような点に注意すればよいか?」といった、営業秘密管理におけるよくある質問を一問一答形式のFAQとしてとりまとめています。
詳しくはよくあるご相談「営業秘密管理」(INPIT)よりご覧ください。
いつも「つぼマガ」をご愛読いただきありがとうございます。
春の雨のおかげで緑が美しく、身近な風景でも写真を撮りたくなる季節がやってまいりました。
写真といえば、最近ではAIによる「超解像」技術によって、ピントの合っていない部分まで驚くほど明瞭にできるようになりました。風景写真の中で判別できなかった遠くの看板の文字が読み取れるなど、技術の進歩には驚かされます。
しかし、この便利さの裏にはリスクも潜んでいます。例えば、在宅勤務の休憩中に窓の外の綺麗な景色を撮った際、手前の机が少し写り込んでしまったとします。「ぼやけているから大丈夫」と思ってSNSなどに共有した写真でも、第三者がAIで復元すれば、机上の書類やPC画面の業務情報が露わになってしまう。そんな事態も、今や容易に想像できてしまいます。
意図しない情報漏えいを防ぐには、「何が秘密情報か」を理解するだけでなく、情報漏えいにつながる「技術の常識」をアップデートし続けることも大切なのではないでしょうか。
「つぼマガ」第119号をお読みいただき、ありがとうございました。
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