情報セキュリティ
公開日:2026年4月28日
従業員数500名規模の金融系IT子会社であるK社は、Fintechを含む金融系のサービスやプロダクトの開発・実証を行っている。現在、開発プロジェクトの対象はクラウドベンダの提供するIaaS上で運用するものが主流となっている。同社は従来、開発工程で諸機能を実装するタイミングでセキュリティ機能も検討していたが、対応すべき脅威が多様化する中、開発部門の責任者は担当者への負担増や、手戻りによる開発スケジュール遅延等の発生等を課題と感じていた。全社のセキュリティ開発を統括するセキュリティチームとの相談の結果、いわゆる「セキュリティバイデザイン」として企画・設計段階からセキュリティ機能を組み込むことが適切と判断し、自社の標準的な開発プロセスとして規定することとした。
セキュリティ機能は一般にソフトウェアの主たる目的には含まれないが、かといって後付けで実装しようとすると設計・開発段階まで手戻りが生じることにもなりかねない。近年、セキュリティバイデザインの重要性が認識されつつあるが、企画・設計段階でセキュリティ要件を明確化することは容易ではなく、同社も踏み込んだ検討には至っていなかった。K社のセキュリティチームのリーダーは、開発部門のニーズに合わせた脅威分析を支援することで、次のステップでセキュリティバイデザインの導入に取り組んだ。
K社が設計段階で実践しているセキュリティ対策は次の通りである。
セキュリティ対策に関する担当者への負担増、手戻りによる開発遅延などが問題になっていた。
脅威分析自体のコストは大きなものではなく、スケジュール通りの開発、手戻りの削減、計画通りの運用負荷などの効果を発揮
2026年4月28日
新規公開