主に中高生を対象としたセクストーション被害に関する注意喚起
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第17-11-372号
掲載日:2017年 8月 10日
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 セキュリティセンター
IPAではこれまでにセクストーション(性的脅迫)に関する相談事例の紹介や注意喚起を行ってきました。(*1) IPAに寄せられたセクストーションに関する手口は、まず動画アプリと偽り、実際は電話帳の情報を窃取するアプリをインストールさせます。そして、取り交わしたプライベートな写真や動画(*2) を、窃取した電話帳(にある友人や知人)に晒す、として金銭を要求するものでした。しかし、中には不正アプリを用いることなく、正規のSNSアプリのメッセージ機能を通じて写真、動画をやり取りした結果、「インターネット上に公開する」と脅迫されているケースもありました。
警察庁・文部科学省では去る6月27日に「夏休みを迎える君たちへ」と題した注意喚起(*3) を発表しています。そこでは、SNS上の相手にそそのかされて、プライベートな写真や動画を送ってしまう「自画撮り被害」の危険性を指摘しています。また、この被害は中高生で増加傾向にあり、被害の7割強はスマホを使ったSNS等によるものとのことです。
IPAが実施した「2016年度 情報セキュリティの倫理に対する意識調査」(*4) では、“SNSで性的な写真や動画を撮影・投稿する”事に問題がないと思う割合は10代で49.4%となっています。SNSにおける中高生のセクストーション被害が増加している背景には、問題意識の希薄さがあると推察されます。安易にプライベートな写真や動画を撮影、投稿することは、セクストーション被害に遭うリスクを高めます。被害に遭わないよう、今一度、下記の点について注意してください。
IPAにも、保護者の方より、家族がセクストーション被害に遭ってしまったという相談があります。家族を被害に遭わせないためにも、スマホを持たせている中高生など、未成年者がいる家庭においては、改めて下記の様な点について話し合いをしてください。
また、特に初めてスマホを持たせる際に、家庭内でスマホルールを決めておく(*5) ことも一考です。例えば、利用時間や使用するアプリを決めておくことなどです。ルールに基づいた利用となるよう、フィルタリングサービス(*6) 等を使用し、保護者がスマホに制限をかけることもできます。これにより、アプリのダウンロードや起動の制限が可能になります。
2017年8月10日 | 掲載 |
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