情報セキュリティ
公開日:2023年11月15日
営業秘密の管理や保護に関する様々な情報をお届けして参ります。
一般社団法人 日本経済団体連合会
産業技術本部長 小川尚子
Society 5.0 for SDGs実現のための市場創出に向けて
国際標準の獲得を含むルール形成は国の産業競争力に直結します。近年、わが国企業は「技術で勝ってビジネスで負ける」と言われてきましたが、技術を磨くだけでなく、それで稼ぐビジネスモデルを構築し、ルール形成によって世界市場を獲得することが重要です。わが国企業の技術を世界中の社会課題の解決に活かし、Society 5.0 for SDGsを実現するためにも、日本が国際的なルール形成を主導することが求められます。
これまでもわが国企業は、技術規格レベルの標準化においては相当の実績を上げてきました。他方、昨今のルール形成は、より高次のエコシステムレベルで標準化を行い、関連市場を総取りする流れに向かいつつあります。そこでわが国産学官が一体となってSociety 5.0 for SDGsを実現するための具体的なエコシステムを設計し、関連産業を統合したプラットフォーム化・国際標準化を戦略的に展開していく必要があります。その際、オープン&クローズ戦略により、国際標準の確立や特許の取得・開放を通じてわが国の技術を広範に普及させ、プラットフォーマーとして市場を創造するなど、抜本的なパラダイム転換が求められます。
こうした問題意識を踏まえ、経団連では2024年初頭を目途に、ルール形成/国際標準戦略のあり方に関する提言を取りまとめるべく、政府・有識者等へのヒアリングや全会員企業・団体を対象としたアンケートの実施など、集中的な検討を進めているところです。
ルール形成/国際標準化において、わが国が注力すべきSociety 5.0 for SDGs関連分野として、例えばサーキュラーエコノミーやレジリエンス・防災等が挙げられます。また、国際競争における優位性や将来性、市場規模等も踏まえ、わが国が今後注力・強化すべき技術や市場として、例えばBeyond 5G/6GやOpen RAN(様々なベンダー・システム間で相互接続可能な無線アクセスネットワーク)等が有望と考えられます。
提言では、このように日本としての勝ち筋を意識した具体的なアクションプランを提示できればと考えております。また、提言の実現に向けて、企業経営層の意識改革はもちろん、広範な普及啓発のため、トップセミナーの開催や広報活動の強化等に注力してまいります。営業秘密メルマガ読者の皆様におかれましても、格段のご理解・ご支援を賜れば幸いです。
営業秘密の保護は、地方においてもその必要性が叫ばれて久しいですが、未だにその周知や実施が充分とはいえないのが実情です。本コラムでは、秋田県における営業秘密に関する事例を紹介するとともに、その保護のための方策を検討したいと思います。
コラムの内容は、弁護士知財ネットのウェブサイトをご覧ください。
営業秘密の保護は、地方においてもその必要性が叫ばれて久しいですが、未だにその周知や実施が充分とはいえないのが実情です。本コラムでは、秋田県における営業秘密に関する事例を紹介するとともに、その保護のための方策を検討したいと思います。
詳細はウェブページをご確認ください。
四半期毎に公開している「情報セキュリティ安心相談窓口レポート」。2023年第3四半期の相談対応の傾向は、不正ログインの相談が前期に比べ24%増、ウイルス検出の偽警告は約48%減、宅配便業者・通信事業者・公的機関を騙る偽SMSに関する相談は約50%減でした。
掲載内容はウェブページをご確認ください。
2023年7月-9月期にはフィッシングメールに関する複数の情報提供があり、セキュリティ製品の検知を回避するための手法が巧妙に組み合わされた手口が明らかにされています。それらの具体的な手法をレポートで確認し、自社のセキュリティ対策に是非お役立てください。
詳細はPDFをご確認ください。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT:インピット)では、大切な秘密情報を巡るよくあるトラブル事例や、営業秘密として管理する手法についてまとめた研修動画を、当館のeラーニングサイトIPePlatに公開しております。
営業秘密について学びたい、これから営業秘密管理に取組もうという方向けの内容で、無料でご視聴頂けます。
動画は「はじめての営業秘密管理」よりご覧いただけます。
スタートアップ必見!知的財産の重要性を呼びかける、全5話のウェブショートドラマを制作しました!
『全話最終回… どうやっても毎回倒産してしまうナオトとその仲間たち』
大手企業の契約担当者の罠に落ち、信頼していた研究パートナーにはめられ、不慣れな異国の地でも知的財産トラブルに見舞われるなど、挑戦のたびに知的財産が原因で倒産してしまう3人組。知的財産の重要性を知らないと行き着く先は「THE END.」になってしまうという、学びのある物語です。
映像は、特設サイト「スタートアップは突然に」をご覧ください。
海外ビジネスを展開するにあたって、自社の経営や技術に関する情報を保護することは極めて重要です。ジェトロでは、実際に営業秘密の保護・管理体制の導入を図る日本企業の中国、タイ、ベトナム、インドネシア、インド、欧州一部の現地法人等を対象に、専門家によるコンサルテーションや社内研修を行う事業を実施します。サービス内容は支援対象企業のニーズにあわせてオーダーメイドでご提供致します。日本とは異なる商慣習や労務環境、司法保護状況に合わせて営業秘密の管理体制や保護措置を導入するために、ぜひご利用下さい。
事業の詳細、申請書はジェトロの支援サービスのページをご覧ください。
経済産業省は、産業競争力強化法に基づく技術情報管理認証制度の認証取得を目指す事業者等を対象に、情報セキュリティの具体的な取組方法のアドバイスや、認証取得の支援を行う専門家を無償で派遣する事業を実施しています。 なお、予定枠が埋まり次第募集を打ち切る場合がありますので、派遣を希望される方は、早めの応募をお願いします。
詳細は「技術情報管理認証制度 専門家派遣事業ウェブページ」をご確認ください。
去る6月14日に法律第51号として公布された「不正競争防止法等の一部を改正する法律」では、以下のようなさらなる営業秘密・限定提供データの保護強化を実施しています。
詳細は経済産業省のウェブページをご覧ください。
経済産業省は産業競争力強化法に基づく技術情報管理認証制度の基準をもとに、中小企業や専門知識がない方でも自社の情報セキュリティ対策の状況を確認し、必要な対策を把握できる「技術情報管理 自己チェックリスト」を公開しております。
情報セキュリティ対策をなにから始めればいいか分からずお悩みの方は、まずは自己チェックリストを経済産業省ウェブページからダウンロードして、自己診断してみましょう。
技術情報管理自己チェックリストのダウンロードは、技術情報管理自己チェックリストのウェブページをご確認ください。
皆様の企業・研究機関にはどのような技術情報がありますか?
技術流出の防止には、「情勢」・「事例」・「対策」の理解が欠かせません。この度、警察庁公式サイトに特設ページ「技術流出の防止に向けて」を開設し、技術流出に関する情勢、リスクのある具体的事例「3つのS」 と題した企業や個人が取るべき対策などをわかりやすく説明しています。動画やパンフレットも掲載されていますので社内研修等に御活用ください。
「技術流出の防止に向けて」のウェブページから事例、動画、パンフレット等をご覧ください。
内閣府知的財産戦略本部において、政府における知財戦略や知財施策を取りまとめた「知的財産推進計画2023~多様なプレイヤーが世の中の知的財産の利用価値を最大限に引き出す社会に向けて~」を公表しています。 「知的財産推進計画2023」では、知財戦略の基本認識と重点10施策の中で、営業秘密やデータ利活用に関する施策についても掲載されています。
詳細は 知的財産推進計画2023のPDF版をご確認ください。
不正競争防止法の講義等において、不正競争防止法の概要をはじめ、秘密情報の保護ハンドブックや同ハンドブックのてびきの紹介・説明をさせていただいております。
これらの資料は、経済産業省ホームページからダウンロード可能です。また、ご希望の方には、冊子をお届けすることも可能でございます。社内研修等での活用をご検討いただけますと幸いです。
詳細は「冊子の送付について」のウェブページをご確認ください。
不正競争防止法では、限定提供データに関する規定を設けております。企業が保有・活用する「情報」を営業秘密と相互補完的に守る枠組みです。
知財室では、データ利活用に関する資料をウェブサイトにて公表しておりますので、ご活用いただけますと幸いです。
データ利活用を始めたいが何から始めて良いかわからない、データ利活用においてどのような点に気をつければ良いか等の疑問をお持ちの方はぜひご覧ください。
世界初!?
厳しいビジネスの世界をサバンナに例え、ネイチャードキュメンタリーさながらに、サバンナで生きるシャチョー(スタートアップ類)の大切なアイデアや技術を“捕食”されないよう、知的財産の重要性を啓発する動画になっています!!
YouTube動画はINPIT(インピット)Channel「スタートアップ社長 in サバンナ」(ナレーション:森田成一)からご覧ください。
また、「INPIT(インピット)のスタートアップ支援!」のウェブページも併せてご覧ください。
トップセールスでうっかり・・・、取引先からの要請に答えたら・・・、展示会でアピールし過ぎて・・・、など営業秘密で陥りがちな失敗とケーススタディをYouTube動画で公開中です。
「わが社の営業秘密は大丈夫かな?」とちょっと思った方!必見です。
YouTubeで公開中の動画
第1弾 【この話、自分には関係ない本当にそう】トップセールスでのうっかり
第2弾 【取引先からの思いがけない提案】苦渋の判断が生んだ悲劇
第3弾 【会社総出でアピールしたら】展示会の落とし穴
不正競争防止法のテキスト最新版を、知財室のウェブページにて公表しております。
また、不正競争防止法について説明会をしてほしい!などのご要望がございましたら、知的財産政策室までご連絡をお願いします。
知財室員がご説明に伺います。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT:インピット)が運営する「知財ポータル」にて、「取引先から我が社のノウハウの提供を求められている。どうしたらよい?」といった、営業秘密管理におけるよくある質問を一問一答形式のFAQとしてとりまとめています。
詳しくは営業秘密・知財戦略よりご覧ください。
知的財産戦略アドバイザーが企業の実情に合わせた秘密情報の管理体制(例えば、書類・記録媒体の管理方法、電子データの管理等)の整備をご支援いたします。
地方自治体や中小企業支援機関が主催するセミナー・講演会、中小企業における社内研修等への講師派遣も無料で実施しており、ご好評いただいております。是非ご活用ください。
お問い合わせは「営業秘密・知財戦略相談窓口」のサービス概要をご参照ください。
この11月は、昼間の気温が25度を超えることもあったりで地球温暖化を痛感したりもしましたが、ようやく外出が楽しい季節になりました。先日、老舗和菓子店主催の資料展に出向いて参りました。
季節の和菓子には日本の四季を映した意匠が凝らされ、写実的なもの、フォルムから日本人であればそうと察せられるようなもの、色使いから季節や景色を想起させるもの等、日本独自の感性があるように思いました。そして驚くことにこの和菓子店には、300年以上前の手描きの「見本帳」(カタログ)が残っているということでした。
知的財産は発明、考案、意匠など人間の創造的活動により生み出されるものと説明がされているところですが、「和菓子の世界の知的財産」管理はどんな塩梅なのでしょう…とふと気になりました。
和菓子の場合、図案が意匠として素晴らしくても、和菓子として再現できるとは限らないそうです。材料はどうするのか、加工方法はどうするか?安定生産は可能か、そして老舗としてお客様に満足頂ける出来栄えとする秘訣は…。意匠を実現するために求められ、ノウハウとすべきことは多岐に渡り、伝承されていることが察せられます。
日本文化の奥深さと維持のご苦労を感じたひと時でした。
「つぼマガ」第89号をお読みいただき、ありがとうございました。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター
TEL
FAX
03-5978-7513
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