情報セキュリティ
公開日:2017年1月31日
独立行政法人情報処理推進機構
セキュリティセンター
偽警告の新たな手口に要注意!
ーマイクロソフトのサイトに酷似した画面で電話に誘導ー
2016年に安心相談窓口へ寄せられた偽警告(脚注1)に関する相談は、8月以降200件を下回ることがなく、10月と12月では300件を超えています。(図1)2017年に入ってもその傾向は変わらず、2017年1月も200件を越える相談が寄せられています。
また、今年に入りIPAでは、マイクロソフト社のウェブサイトに酷似した画面上に警告メッセージを表示させ、同社を騙って電話に誘導するという新たな手口を確認しています。(図2)
なお、マイクロソフト社では、このような偽警告によるサポートの被害に遭ってしまった場合に、その際の会社名や担当者名、具体的なやりとりに関する情報を報告してもらうことで被害を抑止していくとして、情報提供を呼びかけています。(脚注2)
今回確認された手口では、利用者がマイクロソフト社の正式な警告と誤認する可能性が高く、その結果、不審に思わずに電話をかけてしまい、遠隔操作によるサポートや契約手続きを受け入れてしまう懸念があります。今後も異なる画面を表示させ、手口が巧妙に変化してくことが予想されます。インターネット利用中に“セキュリティの問題が発生” などといった警告メッセージが表示された際には、その内容を鵜呑みにせず、まずはメーカーのサポートやIPAなどの公的機関の相談窓口に相談するようにしてください。
(脚注1) ウイルスに感染した”という偽警告でサポートに電話するように仕向ける手口に注意
(脚注2) Microsoft:テクニカル サポート詐欺について報告する
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2017年1月31日
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