情報セキュリティ
公開日:2023年5月17日
営業秘密の管理や保護に関する様々な情報をお届けして参ります。
警察庁警備局外事情報部外事課
経済安全保障室長 山田 雅史
我が国には、規模の大小を問わず、様々な産業分野において、先端技術に関する情報を保有する企業や最先端の高性能製品の製造、販売をする企業が多数存在しており、これらの企業が保有する技術情報等の中には、軍事用途に転用可能なものがあります。
こうした技術情報等が国外に流出した場合、企業や研究機関の国際競争力が低下するだけでなく、我が国の安全保障上重大な影響が生じかねません。
こうした状況を踏まえ、警察としては、技術情報等の流出防止対策は極めて重要であると認識しており、警察庁では、令和4年4月、外事課に経済安全保障室を設置して経済安全保障に関する取組を推進しています。
警察においては、いわゆる産業スパイ事案や機微技術を使った製品の不正輸出事案、サイバー攻撃事案等の実態解明と取締りを推進しているほか、外国からの働き掛けの手口やそれに対する有効な対策について企業等に情報提供するアウトリーチ活動を推進し、企業等の自主的な対策を強化するための支援を行っています。
警察では、こうした取組を一層強化してまいりますので、事業者等の皆様におかれましては、少しでも不審な動向等を把握された場合には、警察に対して早期に御相談をしていただきますよう、お願いします。
弁護士知財ネットからの「訴訟・判決コラム」は、今回はお休みです。
過去の掲載記事は、弁護士知財ネットのウェブサイトをご覧ください。
中小企業のセキュリティ対策の実践において(1)経営者が認識し実施すべき指針、(2)社内において対策を実践する際の手順や手法をまとめたガイドラインです。2019年3月に公開した前版を、新型コロナウイルス禍によるテレワークの普及等の社会の変化を踏まえて改訂しました。
詳細は「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン 第3.1版」のページをご確認ください。
企業の商流(サプライチェーン)全体のサイバーセキュリティ対策強化に必要な対策やその実装に向けて有効な取組みの検討に役立てていただく目的で、ネットワーク環境・セキュリティ対策の状況を把握した上で、システム環境の異常を監視する等により、攻撃の数・手口・インパクト等の実態の調査分析を行った報告書です。
詳細は「中小企業等に対するサイバー攻撃の実態調査報告書」のページをご確認ください。
暗号システムが安全に機能するには暗号アルゴリズムだけでなく、暗号鍵も安全に管理される必要があります。「暗号鍵管理ガイダンス」は2020年7月に公開した「暗号鍵管理システム設計指針(基本編)」において、暗号鍵を安全に管理するための設計書に記載が求められる項目を検討する際に有用な副読本となることを目的に作成されました。
詳細は「暗号鍵管理ガイダンス第1版」のページをご確認ください。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT:インピット)では、大切な秘密情報を巡るよくあるトラブル事例や、営業秘密として管理する手法についてまとめた研修動画を、当館のeラーニングサイトIPePlatに公開しております。
営業秘密について学びたい、これから営業秘密管理に取組もうという方向けの内容で、無料でご視聴頂けます。
動画は「はじめての営業秘密管理」よりご覧いただけます。
経済産業省は産業競争力強化法に基づく技術情報管理認証制度の基準をもとに、中小企業や専門知識がない方でも自社の情報セキュリティ対策の状況を確認し、必要な対策を把握できる「技術情報管理 自己チェックリスト」を公開しました。 情報セキュリティ対策をなにから始めればいいか分からずお悩みの方は、まずは経済産業省ウェブページにアクセスして、自己診断してみましょう。
ダウンロードは、技術情報管理自己チェックリストのウェブページをご確認ください。
皆様の企業・研究機関にはどのような技術情報がありますか?技術流出の防止には、「情勢」・「事例」・「対策」の理解が欠かせません。この度、警察庁公式サイトに特設ページ「技術流出の防止に向けて」を開設し、技術流出に関する情勢、リスクのある具体的事例「3つのS」 と題した企業や個人が取るべき対策などをわかりやすく説明しています。動画やパンフレットも掲載されていますので社内研修等に御活用ください。
「技術流出の防止に向けて」のウェブページから事例、動画、パンフレット等をご覧ください。
内閣府知的財産戦略本部において、政府における知財戦略や知財施策を取りまとめた「知的財産推進計画2022」を公表しています。「知的財産推進計画2022」では、営業秘密に関する施策についても掲載されています。
詳細は 知的財産推進計画2022(PDF)をご確認ください。
不正競争防止法の講義等において、不正競争防止法の概要をはじめ、秘密情報の保護ハンドブックや同ハンドブックのてびきの紹介・説明をさせていただいております。
これらの資料は、経済産業省ホームページからダウンロード可能です。また、ご希望の方には、冊子をお届けすることも可能でございます。社内研修等での活用をご検討いただけますと幸いです。
詳細は「冊子の送付について」のウェブページをご確認ください。
不正競争防止法では、限定提供データに関する規定を設けております。企業が保有・活用する「情報」を営業秘密と相互補完的に守る枠組みです。
知財室では、データ利活用に関する資料をウェブサイトにて公表しておりますので、ご活用いただけますと幸いです。
世界初!? 厳しいビジネスの世界をサバンナに例え、ネイチャードキュメンタリーさながらに、サバンナで生きるシャチョー(スタートアップ類)の大切なアイデアや技術を“捕食”されないよう、知的財産の重要性を啓発する動画になっています!!
YouTube動画はINPIT(インピット)Channel「スタートアップ社長 in サバンナ」(ナレーション:森田成一)からご覧ください。
また、INPIT(インピット)のスタートアップ支援のウェブページも併せてご覧ください。
トップセールスでうっかり・・・、取引先からの要請に答えたら・・・、展示会でアピールし過ぎて・・・、など営業秘密で"陥りがち"な失敗とケーススタディをYouTube動画で公開中です。
「わが社の営業秘密は大丈夫かな?」とちょっと思った方!必見です。
YouTubeで公開中の動画
第1弾 【この話、自分には関係ない本当にそう】トップセールスでのうっかり
第2弾 【取引先からの思いがけない提案】苦渋の判断が生んだ悲劇
第3弾 【会社総出でアピールしたら】展示会の落とし穴
不正競争防止法のテキスト最新版を、知財室のページにて公表しております。
また、不正競争防止法について説明会をしてほしい!などのご要望が ございましたら、知的財産政策室までご連絡をお願いします。
知財室員がご説明に伺います。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT:インピット)が運営する「知財ポータル」にて、「取引先から我が社のノウハウの提供を求められている。どうしたらよい。」といった、営業秘密管理におけるよくある質問を一問一答形式のFAQとしてとりまとめています。
詳しくは営業秘密・知財戦略よりご覧ください。
知的財産戦略アドバイザーが企業の実情に合わせた秘密情報の管理体制(例えば、書類・記録媒体の管理方法、電子データの管理等)の整備をご支援いたします。 地方自治体や中小企業支援機関が主催するセミナー・講演会、中小企業における社内研修等への講師派遣も無料で実施しており、ご好評いただいております。是非ご活用ください。
お問い合わせは「営業秘密・知財戦略相談窓口」のサービス概要をご参照ください。
4月から始まった「知財ドラマ」をチェックしています。このところ、営業秘密の漏えい事案が複数発生していましたので、もしそれがドラマの題材としてのヒントになったのだとすると、知財の重要性に対する社会の認識度アップも手放しで喜べませんが、、、いわゆる重厚長大な雰囲気の企業ドラマと異なり(女性が多く活躍する職場の)軽妙な仕上がりで、気軽に楽しく観ているところです。
また、ネットでこのドラマの脚本に専門家として監修に携わられた方のエピソードを記したコラムを見つけました。コラムからは高い専門性や地道な作業が必要となる実務の片鱗をうかがうことが出来、軽妙な仕上がりのドラマ制作にも、こうした複数の専門家の方々のご尽力無くしては成立しえないことを再認識した次第。有形無形のプロフェッショナルのご貢献に感謝感激です。
「つぼマガ」第83号をお読みいただき、ありがとうございました。(編集子)
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