2024年度未踏ターゲット事業（量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野）公募結果について

IPA（独立行政法人情報処理推進機構、理事長：齊藤裕）は、2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)の提案プロジェクトについて、プロジェクトマネージャー（以下「PM」という。）を含む審査員による審査及び事業審査委員会での審議の結果を踏まえ、12件を実施プロジェクトとして採択（採択者数：26名）しました。なお採択プロジェクト12件のうち1件は、2022年度から募集を開始した「カーボンニュートラル部門」からの採択です。

本事業は、次世代ITを活用する先進分野IT人材の発掘・育成を目的として実施しており、「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」 に強い関心を持つ人材から提案プロジェクトを募集し、採択者は量子コンピューティング技術に関する専門的な助言、指導を担当するPMの指導のもと、自らの提案プロジェクトを実施します。
今回採択したプロジェクト名および採択者名は、本ウェブページの下方をご参照ください。また、各プロジェクトの概要、採択理由および採択金額などについては、各プロジェクト名からのリンク先ページでご覧いただけます。

2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクトについて

「2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)」の採択プロジェクトは次の12件です。(区分1：6件、区分2：6件) 各採択プロジェクトの概要は、プロジェクト名のリンクよりご覧ください。

【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発

田中宗PM担当プロジェクト

• 量子アニーリングを活用した個別指導塾向けの導入負担の少ないコマ組自動化サービスの開発

• 量子アニーリングマシンを用いたボルツマンマシンの学習基盤の構築

棚橋耕太郎PM担当プロジェクト

• アニーリングマシンを活用した次世代自動配線ツールの開発

• アニーリングマシンを用いた合金触媒の表面モデリングツール・利用支援ドキュメントの開発

田村亮PM担当プロジェクト

• 災害支援自律ロボットにおけるサポートエンジンの開発

• 機械学習を⽤いた次元圧縮&QUBO構築によるアニーリングマシン向け計算補助ミドルウェアの開発

【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発

徳永裕己PM担当プロジェクト

• 強化学習を用いたZX-Calculusによる量子回路最適化手法の開発

• 3DCGとコントローラーを活⽤し直感的に操作可能な量⼦プログラム作成ツールの開発

藤井啓祐PM担当プロジェクト

• 実世界の問題に適用可能な量子特徴マッピング手法の開発

• 量子プログラミングコンテスト「QCoder」の継続的な運営のための新機能開発

山本直樹PM担当プロジェクト

• 量子情報処理のための連続量光量子リザバーコンピューティング技術の開発

• 実務レベルの機械学習問題を小規模ハードウェアで解くための手法及びアプリ開発