デジタル人材の育成
公開日:2024年5月29日
個別指導塾では、定期講習期間や通常期間において生徒と講師の予定を用いて授業スケジュールの作成を行うコマ組と呼ばれる作業を行う必要がある。コマ組において、生徒と講師の授業の組み合わせが膨大となることから、既存のコンピュータでは自動化が難しく、これまで人手で実施されており、大きな負担となっている。
本プロジェクトの目的は、量子アニーリング技術をコマ組の課題に適用し、コマ組作業を自動化することが可能なサービス「塾コマ」を開発し、実用化することである。現在の塾コマでは、コマ組アプリケーションとして必須で必要となる機能の開発を完了させることができている。
2024年度の未踏ターゲット事業では、「コマ組の精度向上」「求解の原価低減」「塾の導入に向けた追加の機能開発」を実施し、これを通じてより多くの塾に量子アニーリングによるコマ組自動化の体験をしてもらう。これらの活動を通じて、塾業界に携わる教室長や塾長の負担を減らし、より生徒への教育活動に注力できるような形を実現する。
昨年度の未踏ターゲット事業の取り組みの中で、アニーリングマシンを用いたコマ組自動化サービスのためのソフトウェアの初期バージョンの開発を行った。それをもとに複数の個別指導塾にヒアリングし、テスト運用していただいた実績がある。ソフトウェア開発の方針は具体的であり明確である。そのため、応用・実用化枠で継続的に開発することにより、さらなる発展が期待される。
2024年5月29日
2024年度採択プロジェクト概要(福田PJ)を掲載しました。