デジタル人材の育成

DXリテラシー標準WG主査が語る、デジタルスキル標準改訂後記

最終更新日:2024年1月5日

生成AIの登場による変化と今後の期待

  • DXリテラシー標準WG主査が語る、デジタルスキル標準改訂後記

2023年8月に改訂版を発表したデジタルスキル標準(DXリテラシー標準)について、その検討WGであるDXリテラシー標準WGの主査をご担当いただいた高橋範光氏に、改訂後記としてコメントをいただきましたので、ぜひご覧ください。

また、2023年9月21日に開催した「デジタル時代の組織・スキル変革ウェビナー2023」において改訂のポイントを解説していただきましたのでアーカイブ動画もあわせてご覧ください。

DXリテラシー標準WG主査 高橋範光氏

DXリテラシー標準WG主査 高橋範光氏

1999年 アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社、基幹システム設計・導入・運用、WebサイトUI設計、Webアクセスログ解析などを担当
2005年 チェンジ(現チェンジHD)執行役員 執行役員として人材育成事業、ビッグデータ事業を担当
2021年 ディジタルグロースアカデミア 社長
同年 チェンジHDとKDDIの合弁会社を設立し、代表取締役社長として、デジタル人材育成事業を展開

改訂後記

"全ての働き手"を対象とした「DXリテラシー標準」は、2022年3月に公開され、さらに2022年12月に「DX推進スキル標準」とあわせて「デジタルスキル標準v1.0」として再編・公開されました。
しかし、その後短期間でChatGPTを始めとする生成AIが登場し、瞬く間に世の中に浸透する劇的な技術進化に直面しました。
この進化を反映するために、「DXリテラシー標準」を見直し、「デジタルスキル標準v1.1」として公開することとなりました。

過去にもクラウドサービス、BIツール、AI・RPAなど、多くの技術やデジタルツールが業務改善やビジネス変革に寄与してきました。
しかし、今回の生成AIは、日常的に用いる自然言語をインターフェースとし、頻繁に行う文章などの生成業務を自動化する革新的技術です。
この技術を使いこなすことで、我々は退屈で単純な業務等から解放され、よりやりがいのある業務へとシフトすることが可能です。

このような画期的でありつつも利用しやすい技術の登場を、今回の改訂ではできる限り受容いただけるような形で取りまとめることに努めました。
一人でも多くの皆さんが、新しいデジタル技術を道具として使いこなし、より豊かで人間の尊厳が尊重される社会が創出されることに期待しています。

デジタルスキル標準(DXリテラシー標準)改訂の概要

生成AI等の新しい技術の登場・普及がビジネス変革や生産性向上に影響を与える一方で、情報の真偽を判断するのが難しくなるなど、DXに関するスキル・リテラシーの重要性が増しています。 このような状況を踏まえ、 下図の通り2023年8月にDXリテラシー標準を一部改訂しました。

生成AI時代の人材育成に関する座談会

DXリテラシー標準の改訂を踏まえ、最前線で取り組みをリードする専門家5名を迎え座談会を実施しました。その中で生成AIとの向き合い方、人材育成や個人の学びにおける成功のカギなど、示唆に富んだお話をいただきました。
デジタルスキル標準に加えて、より具体的な対応方法などのヒントとしていただける内容になっておりますので、あわせてご覧ください。

更新履歴

  • 2024年1月5日

    ウェビナーのアーカイブ動画のリンクを追記

  • 2023年9月15日

    公開