デジタル人材の育成

若年層から始めるセキュリティ人財育成 ~Security Entertainment Experience Design~

最終更新日:2026年8月31日

プロジェクト概要

背景・目的

近年、AIをはじめとする技術革新が加速しており、企業が競争力を維持するためには、新たな技術に継続的に対応していくことが不可欠です。一方で、サイバー攻撃も高度化・複雑化しており、企業には新技術の活用とセキュリティの強化を両立することが求められています。ただ、それら双方を担える人財は不足しており、外部からの確保も容易ではありません。

そのため、社内での人財育成が重要となります。しかし、従来のセキュリティ研修は知識の伝達にとどまりやすく、受講者がリスクを自らの問題として捉え、行動を変えるまでには至らない場合があります。その結果、過失の防止や内部不正の抑止は企業の課題として残存し続けています。また、それらのような人の判断や行動に起因する問題は、技術的な対策だけで完全に防ぐことは困難です。対策を追加し続ける方法にも、費用と運用の両面で限界があります。

これらの課題に共通する背景の一つは、新たな技術や脅威に応じて、適切に判断・行動するためのセキュリティリテラシーが、組織内に十分定着していないことです。そこで本プロジェクトでは、人の意識と行動、ならびに時代とともに変化する技術や脅威に着目し、新たな教育コンテンツを作成いたしました。

成果物・想定利用者

本プロジェクトにおける成果物と想定利用者は以下の通りです。

  • (1) セキュリティ教育資料【想定利用者】情報初学者(中高生)、新入社員
    • セキュリティの基本を身近な例を利用しながら説明する資料
    • イラストを多く活用し、堅苦しさを抑えながら理解を促進
  • (2) サイバー攻撃体験ゲーム ~HAppy Coffee breaK~【想定利用者】中学生以上
    • 身近なモノに対してサイバー攻撃を実行する体験ゲーム
    • 実際の攻撃手法を模擬することで反面教師的に危険性を理解させる目的
  • (3) 理解度確認ゲーム ~SeQA~【想定利用者】全年齢
    • (1)の学習内容および基本的なセキュリティ知識をクイズ形式で学ぶ
    • 自組織に合わせたカスタマイズ(問題の変更)が可能

利用規約

本プロジェクトの成果物を利用する際は必ず以下利用規約をご確認ください。

(1) セキュリティ教育資料

教育機関・企業に関わらず、セキュリティ教育を実施する上で、自由に活用ください。コンテンツの内容は2026年初の内容になるため、今後、時代に合わせて各組織にて内容を修正しつつ対応いただけますと幸いです。(目安2,3年に1度は内容の修正が必要であると考えています。)
また、本資料は以下(2)(3)のコンテンツの活用を含む内容となっております。合わせてご利用ください。

<備考>
当コンテンツは、高等学校「情報I」学習指導要領(注釈1)に記載されている内容の内、「情報社会への問題解決」の一部に相当しておりますが、一部内容については学習要項から外れていますことをご理解ください。

  • 高等学校「情報I」学習指導要領
図 ) 高等学校「情報I」学習指導要領 (テキスト版)

高等学校「情報I」学習指導要領では「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」の4分野にて教育を行うように記載されている。本プロジェクトは「情報社会の問題解決」における、「情報セキュリティの重要性」「情報社会における個人の責任とモラル」に相当している。

(2) サイバー攻撃体験ゲーム ~HAppy Coffee breaK~

身近なモノに対してサイバー攻撃を実施することで、脆弱な箇所や設定、それらの守り方などを反面教師的に学ぶことができるゲームです。シナリオ毎に異なるゲーム性で作成されているため、飽きずにプレイを行うことができます。

ゲーム概要

ゲームタイトル;HAppy Coffee breaK
ジャンル:ミニゲーム
前提知識:なし
プレイ人数:1人
プレイ時間:5~60分(全6シナリオ)
推奨年齢:12歳以上(中学生以上)
種別:web ゲーム

その他詳細については以下にて掲載している「README.pdf」をご参照ください。

ゲームリンク・ID/PW

ID/PW:seed/seed

参考情報

推奨環境:PC(mac/windows)、タブレット(10インチ以上)
(注釈2)スマートフォンでも利用できますが、画面サイズによって表示崩れが発生し、プレイが困難になる恐れがあります。

(3) 理解度確認ゲーム ~SeQA~

(1)セキュリティ教育資料内で出てきた単語やセキュリティリテラシーの基礎として知っておいてほしい内容をクイズ形式で繰り返し学ぶことができます。また、ログの取得も可能の為、分野ごとの正答率や理解度チェックなど、組織環境に合わせて活用ください。

ゲーム概要

ゲームタイトル;SeQA
ジャンル:クイズゲーム
前提知識:なし
プレイ人数:1人
プレイ時間:3分/game
推奨年齢:12歳以上(中学生以上)
種別:webアプリケーション(html)

説明書やログ保存方法などはアプリケーションに同梱されている「readme.pdf」をご参照ください。

webアプリケーションダウンロード

さいごに

本プロジェクトの想い

背景でも記載している通り、昨今のセキュリティインシデントは「人」が脆弱性となっているケースが多くなってきています。リアルタイム性を持ったSNSの出現や生成AIの流行、それに伴う専門技術力の低下など、様々な要因が重なり、今までは発生しなかったインシデントが、今までのインシデントに上乗せで発生してしまっています。

「人はミスをする前提」という言葉がある通り、仕組みで守るのは正しいことですが、それを常識にすることは正しくないと考えています。今と昔で常識や文化が変化しているにも関わらず、セキュリティとしての考え方は変わらない、このギャップを埋めるために我々は若年層(情報初学者)へ新たな常識・文化を植え付けることで、未来のセキュリティインシデントへの対策をすべきであると考えています。

本プロジェクトの成果物を様々な属性の人に体験してもらうことで、未来の情報社会の常識や文化がよりセキュアなものになることを願っています。

S.E.E.D. ~Security Entertainment Experience Design~ プロジェクトメンバー 一同

更新履歴

  • 2026年8月31日

    「S.E.E.D.」を公開しました。