未踏IT人材発掘・育成事業(本体):2008年度下期採択プロジェクト概要(米澤朋子PJ)
1.担当プロジェクトマネージャー
竹田 正幸(九州大学大学院 システム情報科学研究院 教授)
2.採択者氏名
-
チーフクリエータ
米澤 朋子(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 コミュニケーション支援研究室 研究員) -
コクリエータ
山添 大丈(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 コミュニケーション支援研究室 研究員) -
コクリエータ
寺澤 洋子(Stanford University Department of Music, Center for Computer Research in Music and Acoustics (CCRMA), Ph.D.Candidate/Research Associate)
3.未踏プロジェクト管理組織
- 株式会社ゼータ
4.採択金額
- 7,000,000円
5.テーマ名
- 頭部/視線方向を用いた音声メモの配置/ブラウジングによるウェアラブル思考空間支援
6.関連Webサイト
- なし
7.申請テーマ概要
本プロジェクトでは,音声メモによる思考空間の構築と拡張を目指し,従来の備忘録としての音声メモを,ユーザに相対的な三次元音響空間に関連付けることで,大量の音声メモの一覧性を確保しながらブラウジングできるソフトウェアシステムを開発する.
電車の中や休憩時間といった様々な空間での思いつき・思考の関連付けなど,普段の生活で行っている発想活動は,直後に外部媒体に記録されることで後のユーザの思考に再現される可能性が高まる.突発的なアイディアやTODO等を記録する際に,紙やホワイトボードいった従来のビジュアルメモ以外にも,ポータブルレコーダによる音声メモの活用が知られているが,音声の性質として一覧性を確保しながら情報を得て再整理することは困難である.
これに対し,我々は三次元空間概念と音声メモ発声時の顔向き推定を組み合わせた直接操作感のあるI/Fで,いつでもどこでも簡単に個人の音声メモ空間を生成・再構築できるシステムを開発する.新たな思考を追加・拡張することを補助するため,時間的に音声メモを分類し,記憶を誘発するよう周辺画像を画像テクスチャとした三次元仮想空間と音声メモ空間を対応付け,複数の思考過程の膜をレイヤー化しながら,新規レイヤーに音声メモを追加していくモジュールを構成する.
さらにポータビリティと通信などを加えて検討し,携帯機器への搭載としてiPhoneを用いた三次元空間のGUIによる編集操作,および音声メモ空間の通信モジュールを構築する.
8.採択理由
音声メモの拡張として3次元音声空間を容易に生成・再現できるシステムの開発である。確かな技術に裏打ちされた、未踏性の高い提案であり、PMの掲げた基準によく合致するものと評価される。開発計画も具体的かつ明瞭であることから、この開発計画は着実に進行するものと判断し、採択とした。