社会・産業のデジタル変革

OSPOレベル1構築ワークショップ ワークブック

公開日:2026年4月16日

独立行政法人情報処理推進機構

「知る」「考える」「言語化する」を繰り返して、組織のOSS活用戦略を自分たちの言葉で描く。OSPOレベル1構築ワークショップで使用するワークブック。

概要:OSPOレベル1構築ワークショップ ワークブックとは

本ワークブックは、OSPOの構築を始めようとしている企業・組織の担当者が、自社のOSS活用戦略を体系的に考え、言語化するための実践的な演習資料です。

ワークショップの場で「個人で考える → チームで議論する」というサイクルを繰り返すことで、漠然としたアイデアを具体的な推進計画へと昇華させることを目指します。現時点でOSSに関する高度な専門知識がなくても取り組める設計になっており、「分からない」という気づき自体が価値ある出発点となります。

こんな方におすすめ

何から始めるべきか模索している方:

OSSの利活用を推進したいが、具体的な手順や最初の一歩が分からない方。

初めて体制構築に取り組む方:

OSSの社内活用や管理ルール作り(ポリシー策定など)に初めて取り組む方。

基礎から実践まで学びたい方:

OSPOの概念や社内での役割について、基礎知識から実践的な計画策定までを学びたい方。

自社に合った計画を作りたい方:

ワークショップで他社の事例や考え方を参考にしつつ、自社の文化や現状に合わせた独自の推進計画を描きたい方。

収録内容

本ワークブックは全5章で構成されており、ワークは「第1段階(種をみつける)」と「第2段階(言葉にする)」の2段階で進めます。

はじめに

ワークブックの使い方、目指すゴール、対象者、構成、各ワークの段階と目的を解説します。各段階の意義を理解した上でワークに臨めるよう設計されています。

第1章:OSPOスターターキットをベースに、自社の特性に合わせてOSS推進計画を検討する

第1段階:OSS活用の「種」をみつける

自社の事業・ソフトウェア開発の役割・OSSの現状・課題について、直感的にキーワードを書き出します。「分からない」もそのまま書くことが大切です。

第2段階:OSS活用を自社の言葉で語る

第1段階のキーワードをもとに、自社がOSSに期待すること・重要な理由・力を入れたいことを文章化します。OSPOスターターキットのカスタマイズに直結するアウトプットです。

第2章:ステークホルダーにメリットを訴求する

第1段階:誰に、何を伝えたいか

OSS活用の推進に必要なステークホルダーを特定し、それぞれに伝えたいことをキーワードで整理します。

第2段階:相手に響くメッセージを組み立てる

ステークホルダーの関心・懸念・メリットを整理し、説得力のあるメッセージを言語化します。

第3章:開発者にとってのメリットを言語化する

第1段階:開発者がOSSに感じる「良いこと」

開発者の視点から、OSSがもたらす具体的なメリットを自由に書き出します。

第2段階:開発者にとってのメリットを自社の言葉で語る

開発者への具体的なメリットを、自社の文脈に合わせて言語化します。

第4章:管理者にとってのメリットを言語化する

第1段階:管理者がOSSに感じる「良いこと」

管理者・経営層の視点から、OSSがもたらすビジネス上のメリットをキーワードで整理します。

第2段階:管理者にとってのメリットを自社の言葉で語る

管理者への説得材料となる具体的なメリットを言語化します。

第5章:OSPO設置についての戦略を言語化する

第1段階:OSPOを「どのようにしたいか」を考える

OSPOの形・役割・優先事項についてイメージをキーワードで書き出します。

第2段階:OSPO設置の計画を立てる

OSPOをどのように立ち上げ、運用していくかの具体的な計画を言語化します。

アウトプット

ワーク全体を通じた思考プロセスを、以下の4つの柱で総括するアウトプットシートです。

  • Mission(ミッション):OSS活動の目的とビジョンを定義する
  • Incentive(インセンティブ):ステークホルダーの関与を促す動機とベネフィットを明確にする
  • Compliance(コンプライアンス):法的・技術的なルールとガバナンスを確立する
  • Engagement(エンゲージメント):コミュニティとの関わり方を設計する

ライセンスについて

  • 本ワークブックは Creative Commons Attribution 4.0 International License(CC BY 4.0)の下に提供されています。
    • 出典を明記すれば、営利・非営利を問わず複製・改変・再配布が可能です。
    • 本ドキュメント内の一部に第三者の著作権を含む場合、その部分は本ライセンスの適用外となります。
  • Creative Commons Attribution 4.0 International License(CC BY 4.0)

免責事項(ご利用上の注意)

本ワークブックに含まれるコンテンツは一般的な演習資料です。実際のOSSポリシー策定・法務判断にあたっては、必ず自社の法務・知財部門または専門家の確認を受けてください。

本ワークブックは「現状のまま」提供され、いかなる明示的または黙示的な保証も行いません。本ワークブックの利用に起因していかなる損害が生じた場合も、提供者は責任を負いません。

発行元・制作チーム

発行元

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

制作チーム

  • 執筆: ガオリュウ(高柳 謙)(IPA専門委員・Dialogue Design)
  • 編集協力: 今村 かずき(IPAデジタル基盤センター デジタルエンジニアリング部 ソフトウェアエンジニアリンググループ)
  • レビュー: 渡邊 歩(IPA専門委員・株式会社日立ソリューションズ) 服部 佑樹(IPA専門委員・ギットハブ・ジャパン合同会社)

ダウンロード

関連資料

本ワークブックは以下のリソースと合わせてご活用ください。

お問い合わせ先

IPA デジタル基盤センター

  • E-mail

    disc-infoアットマークipa.go.jp

更新履歴

  • 2026年4月16日

    公開