デジタル人材の育成

2026年度未踏ターゲット事業(リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクト概要(長澤PJ)

公開日:2026年5月29日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 香取 勇一(公立はこだて未来大学 大学院システム情報科学研究科 複雑系情報科学領域 教授)

2.採択者氏名

  • 長澤 達哉(立命館大学 大学院情報理工学研究科)

3.採択金額

  • 3,960,000円

4.プロジェクト名

  • 電極貼付状態の変化に強いエッジリザバーによる筋活動モニタリングシステム

5.応募枠

  • 通常枠

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請プロジェクト概要

身体活動の低下は筋力低下の悪循環を招きやすく、最終的には自立した生活が送れなくなることがある。これを防ぐには、日常生活や運動の中で狙った筋がどれだけ使われているかを継続的に把握し、トレーニングにより介入する仕組みが重要である。筋肉の活動量を取得できる表面筋電図(sEMG)は、有用であるが、電極の貼付位置ずれや汗・皮脂、密着度変化で信号が変動し、専門家以外が使用すると、最大随意収縮比(%MVC)推定が不安定になりやすい。本プロジェクトでは、筋電信号をイベント列に変換し、SNNベースのリザバーコンピューティングをFPGA上で低遅延・イベント駆動に動作させることで、貼付状態変化に強い筋活動推定の実現を目指す。さらに、推定値と同時に推定の信頼度を出力し、貼り直し判断や表示制御に活用することで、電極状態が揺らぐ日常環境でも、運動中のリアルタイムフィードバックと継続利用を両立させる。

8.採択理由

筋活動モニタリングの実利用において避けて通れない、電極貼付状態の変化による計測精度低下という本質的課題に正面から取り組んでいる点を高く評価した。研究課題の設定が明確であり、実環境で安定に利用可能なシステムを志向している点に大きな意義がある。また、SNNを活用した構成は技術的に難易度が高い一方で新規性も高く、挑戦的な試みとして今後の展開が期待される。エッジ実装まで見据えた設計も含め、応用可能性の広がりが感じられる提案である。今後は、現場要因を踏まえた評価を進めつつ、試行錯誤を通じて本アプローチの有効性が明らかになることを期待したい。

更新履歴

  • 2026年5月29日

    2026年度採択プロジェクト概要(長澤PJ)を掲載しました。