デジタル人材の育成
公開日:2026年5月29日
本プロジェクトは、希少疾患の診断における最大の障害である「症例データの圧倒的不足」と「動画解析の高負荷」を、次世代AI技術リザバーコンピューティング(RC)によって打破する試みである。従来の深層学習とは異なり、脳の神経回路を模した固定ネットワークを用いるRCの特性を活かし、医療動画を静止画の連続ではなく連続する物理信号として処理する。これにより、わずか数十例のデータでも高精度な学習が可能となり、かつ一般的なタブレット端末等のエッジデバイス上で、GPU不要のリアルタイム診断(30fps 以上)を実現するものである。株式会社Chordixのメンバーを中心とした、数理・医学・異常検知の専門家チームにより、離島や在宅医療などのリソース制限下でも高度な専門知を届ける「診断の民主化」と、計算コストを抑えた持続可能な医療DXの確立を目指す。
データ収集が困難な希少疾患に光を当てるプロジェクトであり、比較的少ないデータで訓練可能というリザバーコンピューティングの利点が活かされることが期待される。リザバーコンピューティングで精度よく動画像を識別するためには技術的な困難が伴うと思われるが、チャレンジする価値のある課題である。提案者らの意欲と熱意で、大規模モデルで扱われてこなかった疾患の識別・検出システムの開発に挑み、その可能性を開拓してほしい。
2026年5月29日
2026年度採択プロジェクト概要(博田・及川・山田・鈴木PJ)を掲載しました。