デジタル人材の育成
公開日:2026年5月29日
移動中のEVの「経路」そのものを設計対象とし、再生可能エネルギーの余剰・不足をリアルタイムに調整する車載API基盤の構築を目指す。近年、再エネ導入拡大に伴い出力抑制が増加する一方、夕方や天候不良時には火力発電への依存が続くなど、時間・地域ごとの需給ミスマッチが問題となっている。本提案は、従来の充電・放電制御中心の枠組みを拡張し、「どのEVが、いつ、どこへ移動するか」を最適化に組み込むことで、EVを移動可能な蓄電池として需給調整に活用する。具体的には、経路の離散最適化を量子アニーリング、充放電量の連続最適化を古典最適化で処理する階層型のハイブリッド最適化を構築する。実データに基づくシミュレーションでは、需給平準化効果と実行可能性を定量的に検証する。加えて、計算時間やユーザ利便性も評価指標に含め、実装を見据えた現実的妥当性を明らかにする。
EV経路設計というこれまでよく検討されてきた車両の経路最適化とは異なる問題設定であり非常にチャレンジングな提案である。経路最適化だけでなく、スケジューリング最適化の観点も含んだグローバル最適化にトライする研究であり、非常に興味深い。出口としてのソフトウェア開発の観点でもよく練られた計画であり、実現可能性も高い。ぜひ採択すべき課題と評価できる。
2026年5月29日
2026年度採択プロジェクト概要(大野PJ)を掲載しました。