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2025年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)採択プロジェクト概要(藏本・金井・大川・平井PJ)

公開日:2025年5月28日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 田中 宗(慶應義塾大学 サスティナブル量子AI研究センター センター長/理工学部 物理情報工学科 教授)

2.採択者氏名

  • 藏本 航(株式会社電通デジタル クリエイティブプランニング第1事業部)
  • 金井 啓太(東京藝術大学 教育研究助手)
  • 大川 大空翔(株式会社電通 ビジネストランスフォーメーション・クリエイティブ・センター)
  • 平井 伸幸(株式会社日立コンサルティング 社会イノベーションドメイン AI&スマートインダストリーディビジョン テクノロジー戦略室)

3.採択金額

  • 3,960,000円

4.プロジェクト名

  • 量子アニーリング技術のエンターテインメント活用と先端技術を社会実装する手段としてのゲームの可能性の模索

5.応募部門

  • ベーシック部門

6.応募枠

  • 通常枠

7.関連Webサイト

  • なし

8.申請プロジェクト概要

本プロジェクトでは、量子アニーリングを活用したゲーム開発を通じ、量子技術の社会的な認知向上と実装促進を目指します。従来の量子コンピューティングをテーマとしたゲームはプロトタイプ的な作品が多く、専門家向けになりがちでした。本プロジェクトでは、単なる技術のデモにとどまらず、遊びの楽しさ(遊戯性)や繰り返し遊べる魅力(リプレイ性)、遊びながら自然に量子技術への理解が深まる仕組み(理解性)をアートの視点から追求します。さらに国内外のゲームイベントや科学展示への出展、メディアやパブリッシャーとの連携を通じて、専門家以外の一般ユーザーにも量子技術の面白さや有用性を広く伝えるための施策も併せて検討する予定です。

9.採択理由

アニーリング技術とエンターテインメントを融合させるという、これまでにない斬新な提案である。本プロジェクトは、最適化技術をより広範な層へと波及させる手段として、ゲームという表現形式の可能性を追求するものであり、その意欲的な挑戦への意気込みが高く評価できる。提案チームは、アート、デザイン、そして最適化理論に対する深い知見と多様な専門性を備えており、本提案の実現可能性は極めて高い。本プロジェクトを契機として、アニーリング技術が社会的認知を高める未来が拓かれることを、大いに期待している。

更新履歴

  • 2025年5月28日

    2025年度採択プロジェクト概要(藏本・金井・大川・平井PJ)を掲載しました。