デジタル人材の育成

2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)公募概要

最終更新日:2024年2月28日

デジタル基盤センター
イノベーション部
未踏実施グループ

公募の概要

本公募では、革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野について、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組む未踏的IT人材(注釈:1)が自らのアイディアや技術力を最大限に活かし将来の経済発展への貢献につなげていけるよう、ターゲット分野に興味を持つ人材からのプロジェクトを募集します。
2024年度は、2023年度に引き続き「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」をターゲット分野として取り上げ、プロジェクトの提案を募集します。
応募部門には、量子コンピューティング技術に関する自らのアイディアや技術力を活かしたプロジェクトの提案を募集する「ベーシック部門」と、2022年度から開始した、量子コンピューティング技術を活用して「カーボンニュートラルの実現に資する内容」に焦点を当てたプロジェクトの提案を募集する「カーボンニュートラル部門」があります。

  1. (注釈:1)
    未踏的IT人材:ITを駆使してイノベーションを創出できる優れたアイデア・技術力をもつ人材を指します。

提案者の要件

提案者は、以下の条件をすべて満たすことが必要です(年齢制限はありません)。

  1. 個人または個人からなるグループであること(法人格のある組織としての提案は受け付けません。)
  2. 未踏ターゲット事業(ターゲット分野:量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発)に個人として3回以上採択されていないこと(ただし、2回目以降の採択に関しては制限がありますので、詳細は公募要領の【参考資料1】で確認してください。)
  3. 育成期間(契約書における委託期間)に示す期間の間、日本に在住していること
  4. 提案プロジェクトを活用して、日本のIT関連産業の発展に寄与する意欲があること
  5. 反社会的勢力との関係性がないこと

募集プロジェクトの要件

募集するプロジェクトは、量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発で、「ベーシック部門」「カーボンニュートラル部門」があります。いずれかの部門を選んで応募してください。 なお、応募されたプロジェクトの内容を確認し、応募された部門とは別の部門の方が相応しいと判断した場合は、応募部門を変更する場合があります。

注意事項
  • 提案するプロジェクトで用いる技術や情報または提案プロジェクトそのものについては、提案者が過去に関係した企業・団体・個人等との間の契約、約束等(秘密保持の誓約、競業をしない等)による制約を受けず、未踏ターゲット事業の事業期間(契約書における委託期間)を通じて、プロジェクトを円滑に遂行できるものとしてください。
  • 提案内容については、他人の保有する特許等に抵触していないか十分注意してください。
  • 応募は、1提案者について、1プロジェクトのみとします。
  • 所属する組織で既に取り組んでいる事業や研究・開発等と重複するテーマでの応募はできません。
  • IPAで実施している「未踏ターゲット事業(リザバーコンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)」と重複して応募することはできません。
  • IPAで実施している「未踏IT人材発掘・育成事業」「未踏アドバンスト事業」(以下、「他の未踏事業」という。)に応募することは可能ですが、いずれかの事業で採択が決定した時点で、重複応募したプロジェクトまたは提案者は未踏ターゲット事業の審査対象外となります。複数人による提案で、他の未踏事業へ応募しているメンバーが含まれている場合も原則同様です。

1.ベーシック部門

量子コンピューティング技術に関する自らのアイディアや技術力を生かし、プロジェクトマネージャーの指導のもと、量子コンピュータの実用化を促進、あるいは活用性を高めるソフトウェア(アプリケーション、ミドルウェア、アルゴリズム、理論、利用法など)の開発を行うプロジェクトを募集します。
ただし、プロジェクトの内容がカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みである場合は「カーボンニュートラル部門」に応募してください。

利用する量子コンピューティング技術は、アニーリングマシン向け、ゲート式量子コンピュータ向けの2種類です。応募の際は、以下のいずれかの区分を選んで応募してください。複数の区分に応募することはできません。

  • 【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発
  • 【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発
  • 【区分3】アニーリングマシンとゲート式量子コンピュータの両方を利用するソフトウェア開発、あるいは【区分1】【区分2】いずれかの区分を決めかねるソフトウェア開発

【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発を行う場合には、開発言語Pythonに関する知識が必要になります。既に開発可能な能力を習得しているか、もしくはプロジェクト期間中に開発可能な能力を習得して頂く必要があります。ただしミドルウェア等開発においては、開発言語は特に指定しませんが、開発されたソフトウェアが広く使われるものになるか、という事も含め、開発言語の選択をして頂く必要があります。

【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発を行う場合には、Qiskit、Q#、 Cirqなどの量子コンピュータソフトウェア開発環境のどれかにおいてすでに開発可能な能力を習得しているか、もしくはPythonやC/C++などを既に習得しており、これらの開発環境もしくは他の量子計算シミュレータをプロジェクト期間中に習得していただく必要があります。

ベーシック部門の募集プロジェクトの参考例は、公募要領の「2.応募要件(2)募集プロジェクトの要件 (1)ベーシック部門 【区分1】:アニーリングマシン向けソフトウェア開発の参考例、【区分2】:ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発の参考例」を参照してください。

2.カーボンニュートラル部門

量子コンピューティング技術を活用して、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組み内容のソフトウェア開発(アプリケーション開発及びミドルウェア等開発)に取り組むプロジェクトを募集します。

利用する量子コンピューティング技術は、アニーリングマシン向け、ゲート式量子コンピュータ向けの2種類です。応募の際は、以下のいずれかの区分を選んで応募してください。複数の区分に応募することはできません。

  • 【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発
  • 【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発
  • 【区分3】アニーリングマシンとゲート式量子コンピュータの両方を利用するソフトウェア開発、あるいは【区分1】【区分2】いずれかの区分を決めかねるソフトウェア開発

【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発を行う場合には、開発言語Pythonに関する知識が必要になります。既に開発可能な能力を習得しているか、もしくはプロジェクト期間中に開発可能な能力を習得して頂く必要があります。ただしミドルウェア等開発においては、開発言語は特に指定しませんが、開発されたソフトウェアが広く使われるものになるか、という事も含め、開発言語の選択をして頂く必要があります。

【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発を行う場合には、Qiskit、Q#、 Cirqなどの量子コンピュータソフトウェア開発環境のどれかにおいてすでに開発可能な能力を習得しているか、もしくはPythonやC/C++などを既に習得しており、これらの開発環境もしくは他の量子計算シミュレータをプロジェクト期間中に習得していただく必要があります。

カーボンニュートラル部門の募集プロジェクトの参考例は、公募要領の「2.応募要件(2)募集プロジェクトの要件(2)カーボンニュートラル部門 カーボンニュートラルの実現に向けた取り組み内容と考えられる取組例」を参照してください。

プロジェクトの応募枠について

提案プロジェクトは、以下のいずれかの応募枠を選んで応募してください。各応募枠に応募出来るプロジェクトの条件は以下のとおりです。

1.通常枠
  • 本事業の採択経験がない提案者が応募するプロジェクトの場合
  • 本事業の採択経験がある提案者が、通常枠での採択経験がない区分に応募するプロジェクトの場合
2.応用・実用化枠
  • 本事業の採択経験がある提案者が、前回採択されたプロジェクトと同じ区分で、その応用・発展的な内容として応募するプロジェクトの場合

公募要領

公募内容、事業概要等の詳細については、下記の公募要領をご覧ください。

応募時の入力内容・提出ファイル

提案者の個人情報【入力1】、プロジェクト名・応募部門・応募区分・応募枠・申請金額・提案プロジェクトの概要【入力2】、確認事項【入力3】の内容は、全てWebフォームに入力していただきます。提案プロジェクト詳細資料【ファイル1】、再応募理由書【ファイル2】は電子ファイル(PDFファイル)をアップロードしてください。
提案プロジェクト詳細資料【ファイル1】、再応募理由書【ファイル2】は、下記に定型フォームを準備していますので、必要に応じて利用してください。また、提案者が5人以上の場合、設問にしたがい5人目以降の提案者を全員分まとめて記入してください。

なお、記入要領の詳細については、公募要領「7.登録要領・書類記入要領」を参照してください。

提案プロジェクト詳細資料【ファイル1】、再応募理由書【ファイル2】定型フォーム

承諾書

所属組織からの承諾書

所属組織からの了解を証明するものとして、採択決定後、契約に際して承諾書を提出していただきます。承諾書に関しては、公募要領P.19「9.その他応募にあたっての注意点(2)」に説明があります。承諾書の提出ができない場合、辞退していただくことになります。
承諾書は、以下の記載例を参照して作成してください。

父母もしくは同等の親族等の保護者からの承諾書

未成年の応募者は、父母もしくは同等の親族等の保護者からの了解を証明するものとして、二次審査(ヒアリング)の際に承諾書を提出していただきます。承諾書に関しては、公募要領P.19「9.その他応募にあたっての注意点(3)」に説明があります。
承諾書は、以下の記載例を参照して作成してください。

応募方法

提案書類は、電子申請にて受け付けます。電子申請以外での提出は受け付けませんので注意して下さい。

応募受付(Webフォームへの入力、ファイルデータのアップロード)

応募受付ページは外部サイト(Google Forms)となります。
以下の「応募受付ページのURL」でWebフォームを開き、【入力1】【入力2】【入力3】を入力し、【ファイル1】【ファイル2】は電子ファイル(PDFファイル)をアップロードして、登録を完了してください。

  1. (注釈)
    「Google Forms」で応募するには、提案者本人のGoogleアカウントが必要です。まだGoogleアカウントをお持ちでない場合は、以下のページを参考にして先にGoogleアカウントの取得を済ませてください。
  2. (注釈)
    Googleアカウントにログインせずに「応募受付ページのURL」にアクセスすると「Googleアカウントにログインする」画面が表示されます。そのページの左下に「アカウントを作成」ボタンがありますので、そこからGoogleアカウントを作成することもできます。

詳細は公募要領内「6. 応募方法等」を確認してください。

公募の締切日及び締切時刻

本公募の申請締切日及び締切時刻は、日本時間の2024年3月13日(水曜日)12時00分(正午)とし、締切時刻までに電子申請で受理したものを有効とします。

Webフォームの登録が完了した時刻をもって受理時刻とし、締切時刻までにIPAで受理した提案について審査を行いますので、電子申請を行う際には、時間に余裕を持って作業するようにお願いします。
(登録完了までは、最低でも15分程度は必要ですので、公募要領の参考資料2「Webフォームの画面イメージ」を参考に、事前に入力する内容を準備しておくことを推奨します。)

なお、ログイン後、長時間申請を行わない場合、セッションが切れますのでご注意ください。

二次審査(ヒアリング)の予定

一次審査を通過した提案プロジェクトに対して二次審査を行います。二次審査の日程は、一次審査を通過した提案者に個別に連絡します。

公募説明会

説明会は終了しました。

FAQ

本事業の公募に関するお問合せは、まず以下のFAQをご確認ください。
FAQに記載されていないご質問につきましては、下記お問合せ先に電子メールでお問合せください。

お問い合わせ先

本公募に関する問い合わせは、先ず、2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)「公募」に関するFAQをご確認ください。
その他のご質問につきましては、以下の連絡先へ電子メールにてお問合せください。

IPA デジタル基盤センター イノベーション部 未踏実施グループ
未踏ターゲット事業事務局

  • E-mail

    disc-mitoutg2024qc-kouboアットマークipa.go.jp

更新履歴

  • 2024年2月28日

    説明会が終了したことを追記しました。

  • 2024年2月1日

    2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術)ベーシック部門、カーボンニュートラル部門の公募案内チラシを掲載しました。

  • 2024年1月9日

    2024年度未踏ターゲット事業公募案内チラシを掲載しました。

  • 2024年1月5日

    2024年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)公募概要のページを掲載しました。