デジタル人材の育成
近年、医療の電子化に伴い、臨床現場から収集される医療リアルワールドデータ利活用が注目を集めており、新規医療知識発見というテーマに対して、大規模医療データを利活用できる環境が整いつつある。
本プロジェクトでは、量子カーネルを用いた量子因果探索アルゴリズムを開発する。これを通じ、人手では検知し切れない因果関係をデータから提示し、新規に医療知識を発見することで、各種医療課題の解決に寄与することを目指す。事業化に向けては、医療データに本アルゴリズムを適用し、得られた因果構造が医療的に妥当か判断することで、有効性を検証する。
量子計算機で独立成分分析を行うという新しい課題に関係しており、純粋に重要で面白い問題である。量子の優位性に回答を与えることはこの事業期間内では難しいかもしれないが、量子カーネル設計について新しい知見が得られたら成功と言えると考える。