デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2026年度上期実施プロジェクト概要(杉浦PJ)

公開日:2026年6月30日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 漆原 茂(うるしばら しげる)
  • ULSコンサルティング株式会社 取締役会長
  • 一般社団法人Generative AI Japan 発起人理事

2.採択者氏名

  • 杉浦 真也(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)
  1. (注釈)
    所属先は採択時点

3.契約金額

  • 8,000,000円

4.プロジェクト名

  • 微生物動態を活用した可変型バクテリアインクの建材塗装への応用

5.関連Webサイト

6.プロジェクト概要

本プロジェクトは、バクテリアインクの社会実装を目的とし、日本における新たな建材塗装技術としてその可能性を探究する取り組みである。近年、建材塗装や工業用インクの分野では、石油由来原料への依存やVOC排出、再塗装時の環境負荷が課題となっている。また、世界情勢の影響による原材料不足により、工業用インクの供給不安も生じている。一方、人類は古くから発酵や医薬品を通じて微生物を利用してきた。日本においても、味噌や日本酒などの醸造文化に代表されるように、微生物は文化や産業を支えてきた。しかし、バクテリアの成長や軌跡そのものを「生きたインク」として建材表現へ応用する試みは少ない。
本プロジェクトでは、バクテリアが形成する構造色バイオフィルムに着目し、微生物由来の色彩を建材塗装へ応用する。従来塗装が均質性や耐久性を重視してきたのに対し、本プロジェクトでは、環境との相互作用による変化を設計対象として扱う。形成条件や定着方法を検討しながら、変化の持続性と鑑賞性を両立した建材表現を探究する。さらに、建材・塗装分野との連携を視野に入れ、試作・評価・実装検証を段階的に進めることで、建築空間への応用可能性を検証する。本プロジェクトは、バクテリアを単なる素材ではなく、環境に応答しながら表情を生み出す「共創主体」として捉えることで、人間と微生物の関係性を再定義する試みでもある。最終的には、環境負荷低減と感性価値を両立した次世代の建材塗装として、バクテリアインクの社会実装を目指す。

7.採択理由

バイオインクを建材へ活用するとても未踏的なプロジェクト。建材の塗装にバクテリアインクを用いることで「経年優化」を実現できる。アート性も高い。すでにいくつかの企業と組んで試作が進んでいる。若く伸び盛りの人材であり、未踏アドバンストを通して社会実装を加速させたい。

更新履歴

  • 2026年6月30日

    未踏アドバンスト事業:2026年度上期実施プロジェクト概要(杉浦PJ)を掲載しました。