デジタル人材の育成
公開日:2026年6月30日
現代の教育では、児童・生徒が教師や仲間との対話を通じて主体的に学び、思考を深める授業への転換が求められている。しかし実際の教室では、教師一人で全員の発言を引き出し続けることには限界がある。特に少人数学級では人間関係が固定化しやすく、多様な意見が生まれにくい。また高学年になるにつれて、他者の目を意識し、発言を控える傾向も強まる。本プロジェクトでは、この課題を解決するため、授業中の集団対話にAIエージェントが「クラスメート」として参加し、リアルタイムに発言することで集団対話を活性化する授業支援プラットフォームを開発する。
本プラットフォームは、授業前の準備・設計から授業中のリアルタイム対話介入、授業後の振り返りまでを一貫して支援する設計とする。事業期間中は多様な教科・学年での実証実験を重ねながら機能をブラッシュアップし、あらゆる授業に対応できるシステムを目指す。既存の教育AIが個別学習支援や授業準備補助に留まる中、本提案はクラス単位の集団対話そのものに介入する新たな教育AIサービスである。本事業期間中にサービスとして全国展開し、すべての教室に「発言が当たり前」の文化をつくることを目指す。
授業に児童・生徒と共に参加し、授業の中で質問を行うAIクラスメートエージェントは、議論が重視される今後の学校授業において新しいAI利用となる可能性がある。また、既にこれまでの実験においてその効果を確認している点は高く評価できる。実際の様々な授業においてその機能を十分にブラッシュアップし、これからの学校に必要不可欠なAIとして完成させてほしい。
2026年6月30日
未踏アドバンスト事業:2026年度上期実施プロジェクト概要(時田PJ)を掲載しました。