デジタル人材の育成
最終更新日:2021年7月5日
原田 達也
子供には個性があり、より良い発達・成長のための最適解はそれぞれ異なる。故に、育児は子供一人一人に最適なソリューションを選定するプロセスであると言える。本提案では、バイタルデータを入力とした自動最適化システムの開発を通じてこのプロセスを自動化し、スマート育児を実現する。これによって、育児負担の軽減、育児と仕事の両立支援、引いては少子化の克服に貢献する。
初手として開発するMothereaseでは、一人一人の幼児の泣き止み・寝かしつけに有効な音楽・音声の自動最適化アルゴリズムを開発する。バイタルデータを元に幼児の状態を推定し、これをフィードバックとして推薦アルゴリズムを学習させることで、言語能力に乏しく意思表示不能な乳幼児への自動最適化を初めて実現する。
本プロジェクトは、バイタルデータを計測できるセンサやスマートホンで撮影される動画を通じて乳幼児の状態を推定し、乳幼児の入眠を促す音楽等を再生することで、育児負担の軽減を目指したプロジェクトである。
適切な子育ては乳幼児の個性や状況に大きく依存するため、自動最適化の概念を導入することでこの課題を解決し、スマート育児を実現するところに本プロジェクトの特色がある。少子高齢化時代における育児支援といった社会的問題に挑戦するだけではなく、乳幼児向けの最適な音楽推薦システムといった他にはないシステムを構築する点からも未踏性が高いと考える。
従って、本プロジェクトは未踏アドバンストに相応しいと考え採用と判断した。
2021年7月5日
2021年度未踏アドバンスト事業:西尾・杉崎プロジェクト概要を掲載しました。