社会・産業のデジタル変革

あとがき:「守り」から「活用」、そして「貢献」へ

OSSに対する誤解を解く5つの処方箋

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本ガイドブックを手にとった当初、皆様の中には「OSS=セキュリティリスク」「ライセンス=難しい法律用語」といった、少し身構えるようなイメージがあったかもしれません。
しかし、全5章を通じて、その認識は大きくアップデートされたはずです。
OSSは単なる「無料の道具」ではなく、組織の競争力を高めるための「投資」であり、エンジニアのキャリアを輝かせる「武器」です。そして何より、世界中の知恵と協力して未来を作るための「共通言語」なのです。

完璧を目指さなくていい

明日からいきなり、全てのライセンス条文を暗記したり、流暢な英語で海外コミュニティと議論したりする必要はありません。
まずは、今日書いたコードの閲覧権限を社内全体に公開してみる(インナーソース)。次にOSSを使うとき、スター数だけでなく更新頻度も見てみる。もしバグを見つけたら、社内のチャットではなく、Issueに起票してみる。
そんな「小さなオープンの実践」こそが、組織文化を変える大きな一歩になります。

「わたしのコード」から「みんなのコード」へ。
このガイドブックが、皆様と組織にとって、新しいオープンの冒険を始めるための地図となることを願っています。