社会・産業のデジタル変革

OSPOレベル1構築ワークショップの進め方 | Japan Open Source Hub

公開日:2025年9月4日

独立行政法人情報処理推進機構
デジタル基盤センター デジタルエンジニアリング部
ソフトウェアエンジニアリンググループ

概要

ワークショップ1回分の流れを説明します。
ワークショップで使用する「OSPOスターターキット」とは、IPAが提供する「組織がOSSに取り組む際に必要になるポリシーやガイドライン等ドキュメントのテンプレート集」です。ガイドや解説、実際の運用に近い観点における考慮事項などが網羅されるように設計されています。ワークショップではスターターキットを元にして、穴埋めをした上で社内にリソースを展開することにより「OSPO」としての役割が始まることを目指します。

1. テンプレートの説明と進め方のオリエンテーション

「OSPOスターターキット」の概要を説明します。
ワークショップの目的、ゴール、効果的な取り組み方について共有し、スムーズな活動開始をサポートします。

2. テンプレート項目内容の講義とパネルディスカッション

テンプレートの各項目について、その内容と自社に合わせた調整ポイント(テーラリングポイント)を講義形式で解説します。
各回、テンプレート項目内の特定のテーマ(例:ライセンス管理、コミュニティ貢献、組織体制など)に焦点を当て、外部の有識者を招へいしパネルディスカッションを実施。項目を検討する上での具体的なアドバイスや実体験を共有いただき、参加者が実践的な知見を深めます。

3. テンプレート埋め込みワークと行動計画策定

講義とパネルディスカッションで得た学びを活かし、参加者自身がスターターキットのテンプレートを埋めていく実践的なワークを行います。
自社に必要な要素を検討し、次回のワークショップまでにドキュメントを完成させるための具体的な活動(宿題)をアウトプットします。

4. 行動宣言とネットワーキングタイム

参加者各自が、ワークショップでの成果や学び、具体的な行動アウトプットについて発表し、「行動宣言」を行います。
発表内容を元に、参加者同士が企業や組織の枠を超えて活発に意見交換・議論を行います。
参加者同士、講師、運営スタッフとの交流会(ネットワーキング)を通じて、学びを深め、今後の活動に繋がる人脈形成の機会を提供します。

お問い合わせ先

IPA デジタル基盤センター セミナー事務局

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    disc-infoアットマークipa.go.jp