デジタル人材の育成
田中 二郎(筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授)
チーフクリエータ
北山 朝也(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント ソフトウェアプラットフォーム開発部)
コクリエータ
川田 正明(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 博士課程)
コクリエータ
丸岡 和人(株式会社レベリオ・テクノロジーズ 代表取締役社長)
ネット上に存在する動画などのマルチメディアコンテンツをリビングにおいて視聴可能にすることが本プロジェクトの目的である。現 状、ネットコンテンツはリビングで液晶テレビなどを通して視聴されることは少なく、ほとんどPCを通してリビングとは異なる部屋で視聴されるている。これ は、ネットコンテンツをリビングで視聴するというライフスタイルが確立されていないことと供に、リビングにおけるネットコンテンツのを快適に視聴出来るこ とを可能にするソフトウェアが存在しないことが原因である。このような現状を打破し、ユーザに新たな視聴環境を提供するため、ネットコンテンツをリビングに届けるDLNAサーバソフトウェア「coRockets」の開発を行う。
DLNAとはDigital Living Network Allianceの略であり、各デバイス間でマルチメディアコンテンツを共有することを可能にするためのガイドラインである。DLNAサーバソフトウェアである「coRockets」を利用することでユーザは以下のことが可能になる。
ユーザはDLNAプレイヤーを通し、「coRockets」 が「ネットチャンネル」という名前で提供する動画ファイルを視聴可能となる。ネットチャンネルは30分番組という形態をとり、「英語学習」、「音楽」、 教養」、「人気の動画」といったテーマの中からユーザが見たいと思うテーマを選択し視聴することが可能である。
ユーザはDLNAプレイヤーを通してYouTube、Flickr、PicasaといったWebサービス上に存在するユーザ所有のコンテンツ、PodcastなどのMedia RSSによって配信されるマルチメディアコンテンツを視聴することが可能になる。
ユーザはPC内に存在する様々な規格のコンテンツを、プレイリストを含め全てDLNAプレイヤーを通して視聴することが可能になる。
現在、上記のような機能を備えたDLNAサーバソフトウェアは存在しておらず、リビングにウェブ上に存在するコンテンツをネットチャンネルというユーザが受動的に視聴できる形で提供することで、リビングにおけるウェブコンテンツの新しい視聴の仕方を提案する。
リビングでネットコンテンツを閲覧するという姿勢には共感できる。どのように質の高いネットコンテンツを編集できるかというところが問題となりそう。