デジタル人材の育成

セキュリティ・キャンプ2026コネクト 共通講義

公開日:2025年12月3日

K1 基調講演『超過外力とゼロデイ - 防災、サイバー、レジリエンス -』

講義概要

ゼロデイも地震も「いつ来るか分からない」点で共通します。ハザードが社会に作用して初めて災害となり、未知地点の崩壊は地形に潜んでいた脆弱性の露呈、すなわち地形のゼロデイです。スーパー堤防を越えた津波、マニュアル通りの避難でも助からなかったケース、阪神・淡路大震災の高架倒壊は、超過外力と未知の脆弱性が重なった例でした。災害対応とサイバー攻撃のインシデントレスポンスは共通点が多く、検知→通知→判断→緩和→復旧へと収斂します。ハザード(攻撃)は制御不能でも、曝露と脆弱性は設計と運用でリスクを制御する——本講演では、そんな話をしたいと思います。

開催日時

2026年3月26日(木曜日)14時30分~15時30分

担当講師
  • 石森 大貴(いしもり だいき)
    • 所属:ゲヒルン株式会社
    • 宮城県石巻市生まれ。10歳からプログラミングを始め、12歳でレンタルサーバーサービスを開始。高校時代、ドラマ『ブラッディ・マンデイ』のクラッキングシーンをブログで解説したことがドラマを監修した情報セキュリティ会社の目に留まり、脆弱性診断サービスに従事。2010年、ツイッターアカウント「特務機関NERV」を開設、同年ゲヒルンを創業。東日本大震災時には節電を呼びかける「ヤシマ作戦」を展開した。2019年に「特務機関NERV防災」アプリをリリース。

K2 倫理・法律『セキュリティと法律』

講義概要

サイバーセキュリティの研究や開発に取り組むとき、技術力だけでは十分でなく、法律の知識が欠かせません。これを持たなければ、思わぬトラブルや重大な責任を招く危険があります。 サイバーセキュリティの世界では、技術と法律は切り離せません。法律を知らないまま行動することは、皆さんのキャリアや信頼を損なうだけでなく、社会全体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
本講義では、サイバーセキュリティに関係する基本的な法律と倫理的な視点についてお話しします。本講義を通じて、技術者として責任ある判断ができる力を養っていただき、今後の未来を担う皆さんにとって、役立つことを願います。

開催日時

2026年3月26日(木曜日)15時30分~16時30分

担当講師
  • 北條 孝佳(ほうじょう たかよし)
    • 所属:西村あさひ法律事務所
    • 外国法共同事業 パートナー弁護士。
      危機管理、企業不祥事等の企業法務に従事。特にサイバーセキュリティに関する事前対策、事後調査・法的措置・再発防止策に関する法的アドバイスを多数実施。
      警察庁技官として10年以上従事し、数多くの事案対応の経験を持つ。NISCサイバーセキュリティ関係法令の調査検討等のタスクフォース構成員、NICT招へい専門員、埼玉県警察・徳島県警察のサイバー犯罪対策技術顧問・アドバイザー、日本シーサート協議会の専門委員などを務め、多数の執筆活動や全国各地において都道府県警察をはじめとする各企業の役員、法務部、システム担当者向けへの講演活動も行っている。
      セキュリティ・キャンプ全国大会講師(2018年~)
      セキュリティ・キャンプ・ミニキャンプ講師(2022年)

G1 コネクトワーク

講義概要

セキュリティ・キャンプコネクトの目的である「セキュリティと他分野とのコネクト」のために,多種多様な他分野どうしや様々な参加者層も積極的にコネクトし,連携して共通のセキュリティ的課題を解決していく素養を養うための施策として「コネクトワーク」を実施します。

開催日時

2026年3月26日(木曜日)18時30分~20時
2026年3月27日(金曜日)18時30分~20時
2026年3月28日(土曜日)18時30分~20時

担当講師

寺門 峻佑、高江洲 勲、石川 朝久、大塚 淳平、高名 典雅、竹田 大将、大神 祐真

G2 グループワーク『明日のプロデューサーは君だ』

講義概要

ITというものの世の中への実装・浸透につれ、サイバーセキュリティのリスクは社会的に無視できないほど大きなものになってきました。もはやITを専門とする業界にとどまらず、ITを利活用しているだけの業界にもそれらのリスクは差し迫ったモノになってきています。そのような状況下で他分野に人を送り込むだけでなく、そもそもその分野の中の人でありながらもセキュリティの視座を持ち、効果的なイベント・コンテンツの企画や実装をその分野の人の目+セキュリティで構築できる人材、つまりプロデューサーを発掘・育成し、大きな意味でのエコシステムの礎となってもらおうと目論んで、プロデューサー講座の前段となるグループワークを実施することにしました。短いながらもおもしろい混沌を生み出せるように企画していこうと考えています(まさにプロデュース(笑))。

グループを組んで共通の課題に取り組んでいただきますが、セッションの最終的な目標は、中の人の視野が広がるようなイベントやコンテンツの企画案を作ることです。アイディアを導き、それを拡げて具現化を目指していくときのものの見方や考え方を学びながら、ワークして企画案を練っていくアイディアソンです。

開催日時

2026年3月26日(木曜日)20時~21時
2026年3月27日(金曜日)20時~21時
2026年3月28日(土曜日)20時~21時

担当講師
  • 園田 道夫(そのだ みちお)
    • 所属:国立研究開発法人情報通信研究機構
    • 情報通信研究機構、情報処理推進機構、中央大学、九州大学、日本ハッカー協会、GOFU株式会社など。
      SECCON実行委員、情報危機管理コンテスト審査委員、日本セキュリティ大賞審査委員、総務省サイバーセキュリティタスクフォース構成員ほか。いろいろやってます。
      セキュリティ・キャンプは初年度より講師、実行委員、企画運営、プロデューサー等で参加。最古参(老害説あり(笑))。

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    iac-campアットマークipa.go.jp

更新履歴

  • 2025年12月3日

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