デジタル人材の育成
公開日:2024年6月25日
健康管理手段の多様化にも関わらず、排便状態から得られる情報の価値が十分に活用されていない。腸内環境は健康にとって非常に重要な要素であり、便の状態を通じて様々な健康上のサインを読み取ることが可能である。しかし、排便記録を手動で行う既存のアプリケーションやシステムは、継続的な使用において課題を抱えている。特に、子どもたちの健康促進や排便問題に対する意識の低さは、社会的な課題となっている。
そこで本プロジェクトでは、トイレに設置可能な排便分析デバイスを開発する。本システムは、機械学習を用いて家族全員の排便状態を記録・分析し、腸内環境の改善を通じて家族全員の健康管理をサポートすることを目的とする。具体的には、便の状態を自動記録し、分析結果に基づいてユーザに健康上のアドバイスや改善策を提供する。本システムの特徴を以下にまとめる。
「腹の虫」という言葉があるように、我々の消化器官は最も身近な「他者」である。そしてトポロジカルには腸内は外部であり、従来のヒューマンインタフェースが対象としていた体表面へのインタラクションの延長上にもあるといえる。
本プロジェクトはまさに腸内環境への間接的なインタラクションを志向した野心的な取り組みでありつつ、社会へのインパクトも大きいと判断し採択とした。
2024年6月25日
2024年度採択プロジェクト概要(工藤・本多PJ)を掲載しました。