デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業(本体):2009年度下期採択プロジェクト概要(岩崎PJ)

1.担当プロジェクトマネージャー

藤井 彰人(グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャー、Mashup Awards 1-4 主宰)

2.採択者氏名

  • チーフクリエータ
    岩崎 健一郎(東京大学大学院 学際情報学府・修士)

  • コクリエータ
    なし

3.未踏プロジェクト管理組織

  • 株式会社ゴーガ

4.採択金額

  • 5,500,000円

5.テーマ名

  • BlueFairy: 場所共有型SNSプラットフォームの開発

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請テーマ概要

近年、GPSなどの技術により、「自分がどこにいるか」という情報は利用可能になったが、「誰と一緒にいるか」という情報をリアルタイムで入手するのは困難である。一方で、twitter上でのハッシュタグ文化の流行から、「ある体験を共有した人」の検索にニーズがあると考えている。時間情報、位置情報の次に必要とされるのは、このような「実世界の人間関係」の情報であると言えるだろう。

そこで本プロジェクトでは、Bluetoothによる近傍ユーザ探索を用いた、場所共有型のSNSプラットフォームサービスを開発する。本サービスに登録すると、ユーザは自分のBluetooth機器とWeb上のアカウント(メールアドレス、twitter ID, Facebookアカウントなど)をリンクすることができる。

本プロジェクトの開発目標としては、このような「実世界の人とWeb上のアカウントの照合」という面から、名刺交換機能を開発する。これにより、お互いのBlogをRSSリーダに登録したり、twitterを瞬時にフォローしあうといったことが可能になる。また、お互いが連絡先を交換したイベントの日時と近傍Bluetoothログが残っているため、「どこかで会ったのだが、名前が思い出せない」といった2回目の出会いの際、近傍Bluetooth情報から出会った人の候補をリストアップする、という記憶補助的なツールとしても使えるアプリケーションを構築する。

また、各個人のBluetooth探索ログを共有することで、誰と誰が現実世界でどの程度会っているかを情報化できる。これにより、「実世界の人間関係」を情報化することが可能になる。本プロジェクトでは、このような「実世界の人間関係」を用いた便利なサービスを、国内に留まらず世界に発信していくことを目標とする。

8.採択理由

前回提案に新たなアイデアも加わっており、Bluetooth logの活用方法の提案も充実しており、未踏プロジェクトとして採択したい。提案内容のサービスをさらにブラッシュアップすることで、プロジェクト期間中にBluetooth のtrackingから新たなサービスアイデアが生まれることにも期待したい。