デジタル人材の育成
藤井 彰人(グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャー、Mashup Awards 1-4 主宰)
チーフクリエータ
高木 潤一郎(東京大学大学院 工学系研究科電気系工学専攻融合情報学コース 修士1年)
コクリエータ
なし
本プロジェクトでは、複数のセンサからのセンサデータを長期間蓄積し、さまざまなセンサデータの組み合わせや過去のセンサデータの参照を可能とすることで、多様なアプリケーションから利用可能となるセンサデータベースシステムTIVAの開発を行う。
TIVAは、時間の経過とともに増加し続けるセンサデータを蓄積するため、システムがいっぱいになった場合にもノードの追加によって容易に拡張できる機構を持つ。また、アプリケーションからセンサデータを利用する際によく使われる時間範囲検索を高速に実現する。さらに、MySQLのストレージエンジンとして実装し、オープンソースで公開すること目標とする。
小規模・低コストで始めることができて後から拡張可能なシステムと、MySQLのインターフェースを提供することで、センサデータを扱う多くの研究者や開発者、また中小企業やスタートアップのベンチャーに利用して貰えると考えている。本ソフトウェアの実現によって、センサデータを用いたアプリケーションの開発を促進し、実空間の情報を使った新たなサービスやビジネスが創出されることを期待している。
Streaming Databaseや時系列 Databaseについては、学術的な先進性はないものの、センサーデータの効率処理は今後のITにおける大きなテーマであり、適切なテクノロジーの普及が新たなサービスの可能性を広げると考える。提案者のニーズに即した提案と、MySQLストレージエンジンへのマッピングの提案は、現実的かつ興味深く、未踏として採択したい。