デジタル人材の育成
公開日:2026年1月15日
超高齢社会を迎えた日本において、介護需要の増大と医療従事者不足は深刻な課題である。特に介護等の現場では、安全性やスケジュール進行を優先して過剰な介助を行えば患者の身体機能低下(廃用症候群)を招き、逆に自立支援を重視すれば介助者の業務負担が増大するというジレンマが存在しており、既存の電動車いす等では解決できていない。
本プロジェクトでは、この課題を解決するために「自立支援のための体幹操作ハンズフリー車いす」を開発する。本システムでは、上肢に障害があっても僅かな体幹運動で操作可能な「ベルト型インターフェース技術」と移動や安全をアシストする「走行制御技術」、ユーザの状態を計測する「生体モニタリング技術」を統合し、利用者の運動機能レベルに合わせた自立的な移動体験を提供する。
期間中は、ハードウェアおよび制御ソフトウェアの開発を行うとともに、実際の医療・介護施設と連携したインタビューや実証実験を通じて、効果検証やUI/UXの改善、ビジネス化検討を行う。これにより、利用者の「自分で移動できる」という自己効力感の向上と身体機能の維持を実現し、持続可能な介護環境の構築に貢献することを目指す。
ハンズフリーの車いすの開発プロジェクト。体幹操作によるハンズフリー制御と個別習熟度に応じた調整により効果的なリハビリと自立支援を目指している。
メンバーはロボット制作に加えUIやリハビリ研究者を揃えた多様なチームであり、若く伸び代がある。すでにプロトタイプのデモも完成しており未踏アドバンスト事業で社会実装にトライする下地は整っていると判断した。介護や医療リハビリ分野への参入を目指して挑戦させていく。
2026年1月15日
未踏アドバンスト事業:2025年度下期実施プロジェクト概要(川崎・太田・鈴木・木村PJ)を掲載しました。