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未踏アドバンスト事業:2025年度下期実施プロジェクト概要(河内・鈴木・望月PJ)

公開日:2026年1月15日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 原田 達也(はらだ たつや)
  • 東京大学 先端科学技術研究センター 教授

2.採択者氏名

  • 河内 大輝(株式会社Loci AI 代表取締役)
  • 鈴木 大樹(株式会社Preferred Networks)
  • 望月 陽介(株式会社Preferred Networks)
  1. (注釈)
    所属先は採択時点

3.契約金額

  • 16,000,000円

4.プロジェクト名

  • 他インフラ干渉を考慮した3次元街路樹リスク予測システムの開発

5.関連Webサイト

  • なし

6.プロジェクト概要

全国に高木約700万本、中低木約1億4000万本が存在する街路樹は、都市の景観や環境保全に不可欠なインフラである一方、その維持管理における人手不足と予算不足は深刻化している。適切な管理が行き届かず、倒木事故やリスク回避のための過剰な伐採が増加傾向にある。特に、枝葉の伸長による電線・標識・道路など周辺インフラへの干渉は重大なリスクであり、その点検と対応に多大な社会的コストを要しているのが現状である。本プロジェクトでは、この課題を解決するため、スマートフォン等で走行中に撮影した映像のみを元に、広域の街路樹および周辺インフラの3次元情報を網羅的に取得し、将来の干渉リスクを予測するシステムを開発する。本システムは、映像データから対象物を高精度に3次元復元する独自の画像処理技術と、樹木の生物学的な特性を考慮した成長シミュレーション技術を統合することで実現する。これにより、従来は目視や高額な計測車両を必要としていた点検業務を劇的に低コスト化・効率化する。自治体やインフラ企業は、将来のリスクを事前に定量的に把握し、データに基づいた最適な剪定計画の立案や予防保全が可能となる。本プロジェクトを通じて、テクノロジーによる都市インフラ管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)、特に、4次元的な時空間情報の活用を推進し、安全性と経済性を両立させながら、人と自然が豊かに共生する持続可能な都市社会の実現を目指す。

7.採択理由

本プロジェクトは、スマートフォン動画のみから街路樹を3次元復元し、将来的な干渉リスクまで予測可能とする点に高い独創性と社会的意義がある。高額な専用測量車や2次元解析に頼らざるを得なかった従来手法に対し、3D Gaussian SplattingとGPS補正を活用した計測によりコストを数百分の一へ削減し、全国的な網羅点検を現実的にする点を評価した。樹木成長モデルによる予測は剪定計画の最適化と不要伐採削減に直結し、自治体DXと都市の安全・景観向上に資する有望な取り組みとして採択に相応しいと判断した。

8.契約辞退

採択者のうち、奥田 壮馬氏は都合により契約締結に至りませんでした。

更新履歴

  • 2026年1月15日

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