デジタル人材の育成
公開日:2026年1月15日
近年、LLMやUGCの普及に伴い、大量のコンテンツに対して、高品質な自動組版を柔軟かつ効率的に実行する技術が求められている。しかしながら、従来のDTPソフトウェアや組版システムはモノリシックなシステムとして設計されており、外部アプリケーションからの動的な制御やクラウドサービスとの連携には適していない。
本プロジェクトでは、1)広く普及したプログラミング言語を通じて柔軟かつプログラマブルに利用できる、2)外部アプリケーションと容易に連携できる、3)日本語を始めとする言語の高度な組版要件を扱える、という3条件を満たした、組版エンジンライブラリと組版Saasを開発する。組版エンジンライブラリはTypeScriptのパッケージとして設計され、ライブラリが提供するAPIを呼び出すことで組版処理が実行される。これにより、スタンドアロンでの文書作成と他システムへの組み込みの双方に対応する。文書のマークアップやスタイリングはTypeScriptのオブジェクトとして表現されるため、プログラムからの動的な操作・生成が容易に行える。また、InDesign形式への出力をサポートすることにより、既存のDTPワークフローとの連携を実現する。組版Saasは、ライブラリの機能をWeb経由で提供する。ユーザはコンテンツをパラメータに付与してWeb APIを呼び出すことにより、クラウド上にて組版処理を実行する。
このように、API経由でプログラマブルに制御可能な「ヘッドレス組版エンジン」の提供と、OSSおよびSaaSによるエコシステムの構築を通じて、高度な組版機能を容易かつ柔軟に組み込める環境を実現する。
本提案は、柔軟かつプログラマブルに利用可能で、外部アプリの連携が容易な、ヘッドレス組版エンジンの開発である。
提案者は、2020年度未踏IT人材発掘・育成事業において組版システム Twightを開発しスーパークリエータにも認定されており、技術力、組版技術に対する情熱については折り紙付きだが、その後直面した現場適用課題から、テキスト中心で既存DTPワークフローにも連携可能な本提案に至っている。
生成AIを活用したコンテンツ制作があらゆるところで進んでいる中、プログラマブルなヘッドレス組版サービスの潜在需要は拡大しており、実現可能性及びビジネスへの発展性も高く、未踏アドバンスト事業にて採択すべきと考えた。
ライブラリやSaaSサービスの開発が中心となるが、本サービスのユースケースとして、生成AIと連携したこれまでにない活用提案も期待したいと考えている。
2026年1月15日
未踏アドバンスト事業:2025年度下期実施プロジェクト概要(和田PJ)を掲載しました。