デジタル人材の育成

未踏アドバンスト事業:2021年度実施プロジェクト概要(大渕PJ)

最終更新日:2021年7月5日

1.担当プロジェクトマネージャー

大澤 弘治

  • Global Catalyst Partners マネージング・ディレクター兼共同創設者
  • Global Catalyst Partners Japan マネージング・ディレクター兼共同創設者

2. 採択者氏名

  • 大渕 雄生(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類 3年)

3.契約金額

  • 6,400,000円

4.プロジェクト名

  • 高速なネイティブアプリ開発を可能にするノーコードプラットフォーム

5.関連Webサイト

6.実施プロジェクト概要

現在モバイルアプリは社会課題解決の1つの手法となっており、自身のアイディアを実現したいと考える人や、モバイルアプリ開発を行うエンジニアは多数存在する。しかし、モバイルアプリ開発においては「プログラム知識がないために自身でサービスを開発できない」、「アプリケーションを短時間で開発できない」といった問題が存在する。本プロジェクトでは、これらの問題解決を目的としたノーコードプラットフォーム「AxStudio」を普及させ、既存のアプリ開発の枠組みを革新する。

AxStudioではデザインとノードからコードを自動生成することで前述の問題を解決する。プログラミング能力がない人でも、アイディアのモバイルアプリでの実現が可能となる。またAxStudioは開発コストのかかるレイアウト・コンポーネントを自動で予測して生成する為、開発時間の大幅な短縮が可能となる。さらに、AxStudioは可読性の高いコードを書き出す独自のシステムを備えている。これにより既存のノーコードソフトウェアでのプラットフォームへの依存や開発プロセスへ組み込むことができないといった問題を解決しており、エンジニアの業務効率化が可能になる。

本プロジェクトではFlutterへの書き出し、プッシュ通知やアプリ内課金への対応など更なる機能拡充を進め、ユーザー体験を向上させる。またユーザーが独自の機能を追加できるカスタムノードやFireBaseやAWSなどのSaaSとの連携機能を追加しプログラマとの連携をより容易にし、AxStudioの社会実装を進めていく。

7.採択理由

モバイルアプリ用ノーコード開発プラットフォーム「AxStudio」の開発と事業化。2020年度未踏IT人材発掘・育成事業においてAxStudioのベース機能開発は概ね完了しており、本支援期間を通じて事業化に向けての機能向上・追加を行い、事業化に取り組むものである。

既存のノーコード開発プラットフォームの問題点に対し、デザイン機能、コード生成、ロジック開発など様々な側面からのソリューション提供を目指している。モバイルアプリ開発用ノーコードソフトウェアは今後の注目分野の一つであり、事業化にも期待が持てると思料する。提案者は、未踏IT人材発掘・育成事業時代から25万行のコードを書いた優秀な技術者であり、その能力も高いものと認められ、採択とした。

更新履歴

  • 2021年7月5日

    2021年度未踏アドバンスト事業:大渕プロジェクト概要を掲載しました。