HOME未踏/セキュリティ・キャンプ未踏事業未踏IT人材発掘・育成事業:2017年度採択プロジェクト概要(門本PJ)

本文を印刷する

未踏/セキュリティ・キャンプ

未踏IT人材発掘・育成事業:2017年度採択プロジェクト概要(門本PJ)

最終更新日:2017年6月26日

1.担当PM

 藤井 彰人(ふじい あきひと)
 ・KDDI株式会社 ソリューション事業本部ソリューション事業企画本部副本部長 兼 クラウドサービス企画部長

2.採択者氏名

 門本 淳一郎(慶應義塾大学 大学院)
 中川 修哉(慶應義塾大学)
 丹羽 直也(慶應義塾大学)
 髙橋 光輝(東京大学)

3.採択金額

 2,304,000円

4.テーマ名

 GUIによるカスタムマイコン設計プラットフォーム

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 本プロジェクトでは、誰もが容易に、所望の機能を持ったマイクロコントローラ(Micro Control Unit(MCU)、マイコン)を開発できる世界を実現するため、オープンライセンスなCPUや周辺回路の設計と、GUIによるカスタムマイコン設計プラットフォームの開発を行う。
 近年Internet of Things(IoT)というキーワードを背景に、あらゆるデバイスへのプロセッサ搭載が試みられている。各デバイスにより要求は異なるため、開発者は汎用マイコンと他のICとを組み合わせて協調設計を行うか、高価なFPGAを用いなければならず、これがデバイスのコストや実装面積の増大につながっている。ICチップ開発企業は自らカスタムマイコンを開発することが可能であるが、チップの新規開発に伴う設計環境や機能部品の甚大なライセンス料と、人的・時間的な開発コストが足枷となり、汎用品の大量生産というビジネスモデルを選択しているのが現状である。したがって、Trillion Sensors Universeといったキーワードから想像される、多種多様の小型センサノードが遍在する社会の実現は困難となっている。
 そこで本プロジェクトでは、半導体開発ノウハウを持たない企業や個人が容易に利用可能なマイコン設計プラットフォームを開発する。本プラットフォームでは、ユーザはWebブラウザ上で機能ごとのGUIモジュールをドラッグ&ドロップするか、HDLコードを入力するだけで、所望のカスタムマイコンを設計することができる。マイコンの中枢を担うCPUとそのプログラミング環境、I/O等の周辺回路はフリーで利用することが可能である。開発したプラットフォームを用いて実際にカスタムマイコンを設計・製造することで、その有用性を示す。

7.採択理由

 IoT時代において多様化するセンサデバイスの小型化、省電力化、高速化は大きな課題であるが、専用LSIの多品種少量生産はこれまでコスト面からも実現困難であった。このようなデバイスのFPGAアプリケーションとしての実現はこれまでも存在しているが、本提案は、将来の多品種少量生産のミニマルファブの具体化を見据え、チップ設計そのものをサービス化しようとする提案である。未踏期間中に本サービスを活用し、実際に超小型センサモジュールを製造し、LSI製造は汎用大量生産で難しくかつ高コストであるという概念を覆すことを期待している。

更新履歴

2017年6月26日 2017年度採択プロジェクト概要(門本PJ)を掲載しました。

未踏/セキュリティ・キャンプ