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未踏/セキュリティ・キャンプ

2010年度 採択案件概要

1.担当PM

 石黒 浩PM(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:林 まりか(三菱電機株式会社 社員)

 コクリエータ:溝口 弘悟(東京大学 工学部機械情報工学科 学生)

 コクリエータ:三上 崇志(三菱電機株式会社 社員)

3.採択金額

 2,700,000円

4.テーマ名

 人と人とが向き合えるインタフェースシステムの開発とその応用

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 人同士の自然なコミュニケーションは基本的に対面し互いの目を見て行われる。
しかし現在のヒューマン・マシン・インタフェースは、コミュニケーション用途でもユーザ同士がそれぞれ画面に向かい操作を行うという姿勢を前提とするものが多い。

 例えば従来のゲーム用装置や、近年の深度センサを用いてジェスチャ入力をさせる装置でも人同士が向き合うことはほとんどない。この不自然さは、ゲーム機等コンピュータの子供の発達に対する悪影響の懸念要因となる。また、触れ合いで生じていたはずの親密な人間関係の形成を阻害するのではないかと考える。

 上記の問題に対して、本開発では、電界を利用した人同士の接触・近接状況を表現する入力系の基盤ソフトウェアとそれを用いたアプリケーションを開発しその有用性を示すことで、人と人とが向き合えるインタフェースを普及させることを目指す。拘束が少なく携帯してどこでも使え、人の姿勢に依存した不感帯のない新たな接触・近接センサを利用した入力デバイスを実現する。そのAPI、開発支援ツールと、これを応用したエンターテイメント用アプリケーションの一例を開発し、有用性を示す。

 以上により、従来の入力デバイスでは難しかった人同士が対面する多様な身体接触を通した入力操作を行うことが可能になり、ゲームや楽器などエンターテイメント領域で新たな市場を開拓することができる。また、エンターテイメント用途に限らず複数人の連携作業を助ける入力装置の研究開発に有用な基盤技術となることも期待できる。

7.採択理由

 今までにない電界を利用した人同士の接触・近接状況を検知するデバイスを独自に開発し、それを活用した人と人との自然なやりとりを身近に感じられるようなインターフェース及びアプリケーションを開発しようとするもので、既に検知するハードウェアのプロトタイプはある程度できつつあり、デバイス自体の完成度も高く、新しい情報メディアの創出につながる可能性がある。

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