最終更新日:2020年6月26日
近年ARグラスやスマートウォッチが多数発売され、スマートフォンに代わるデバイスとして注目を集めているが、そうはなっていない。その大きな原因として、文字入力の難しさが挙げられる。その課題を解決するために様々なウェアラブル文字入力デバイスが開発されているが、その多くはデバイスが固く装着時に違和感があったり、独自のジェスチャーの習得に時間がかかったりする。
そこで本プロジェクトでは服に組み込まれたウェアラブル手書き入力デバイスを開発する。本デバイスは伸縮性の高い導電糸を用いるため装着時に違和感がなく、手書きという直感的な入力方法を用いるので習得にも時間がかからない。ARグラスやスマートウォッチに加えて文字入力専用のデバイスを持ち歩くことはそれらのウェアラブルであることの利点を損なうが、誰もが身につける服に入力機構を組み込むことでその問題を解決する。
服で手書き文字入力を実現する上では、以下の3つの課題がある。
本プロジェクトではこれらの課題に取り組み、直感的で生活に溶け込む文字入力デバイスの実現を目指す。
腕や脚に装着して、表面をなぞることで文字を入力できるデバイスを開発する。どこにいても、デバイスを見ずとも入力できることを特徴とし、違和感なく装着できること、直感的に入力できること等を目指す。これまでのプロトタイプ開発で得た知見を元に、認識精度の高いデバイスや方式、ソフトウェアを実装していく。
チームの4人は、それぞれがエンジニアリングの経験と実績を積んできているのに加え、チームでもいくつかの開発を達成してきており、充分な実力を備えている。皆が欲しがるプロダクトを世に出して欲しい。
2020年6月26日
2020年度採択プロジェクト概要(篠田・佐野・原田・安齊PJ)を掲載しました。