「非金融分野におけるブロックチェーンの活用動向調査」の報告書
公開日:2019年12月23日
最終更新日:2025年7月4日
独立行政法人情報処理推進機構
経営企画センター 国際・産業調査部 産業調査室
概要
非金融分野におけるブロックチェーンの活用動向調査報告書を公開しました。
海外(米国、欧州、アジア)及び日本国内における事例を調査し、ブロックチェーンの活用が特に効果的である場面や分野、ブロックチェーン導入時に検討しなければならない技術課題、実用化に向けた解決の方向性を明らかにしました。
背景
我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱された「Society 5.0」の実現を支えるデジタル技術としてIoT、AI、ロボット、そしてブロックチェーンが挙げられています。
ブロックチェーンはいまや金融分野における暗号通貨のための技術としてだけでなく、他の産業においてもビジネス基盤を構築するための技術として、社会的なインパクトが大きい技術として注目されています。
そこで本事業では、徐々に実証実験の進む分野、特に非金融分野における事業活動へのブロックチェーンの活用動向等について調査を実施しました。
調査の概要
今回の調査では文献調査、ヒアリング調査を実施しています。文献調査ではより実用に近い先進的な取り組みを行っている事例から海外事例23件、国内事例10件を対象として調査を行い、その中から更に海外11社、国内5社へヒアリングを行い、ブロックチェーンの活用における現状、課題、対策を分析しています。
目次
- 第1章 調査概要
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- 第2章 ブロックチェーン技術の概要
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- 基本的な技術理解
- ブロックチェーンを用いたシステムの階層モデルと周辺システム構成
- ブロックチェーンの用途の分類
- 代表的なコア
- ブロックチェーンに対する誤解
- 第3章 ブロックチェーンの活用動向
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- 調査の概要および調査対象事例
- 非金融分野におけるブロックチェーンを活用する国内事例
- 非金融分野におけるブロックチェーンを活用する海外事例
- 事例の分析
特徴の抽出、ブロックチェーン導入の3つのパターン、ブロックチェーンが適用できる条件
- 第4章 ブロックチェーン技術の展望
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- 第5章 ブロックチェーンの社会実装に関する展望と課題
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- 注目分野
サプライチェーン、電力、データの記録・管理 - 実用化に向けた4つの解決の展望
- 実用化に向けた流れ
- 注目分野
- 第6章 付録
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ページサンプル
調査結果の概要
本調査では、ブロックチェーンの活用が特に効果的である場面、分野等を明らかにしつつ、ブロックチェーン導入時に検討しなければならない技術的な課題や、開発段階から事業化段階の間に存在する障壁を克服して実用化に向かうために政府や企業がとるべき解決策の展望を以下のように整理しました。
4つの技術課題
- スケーラビリティの向上
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実用化が進みノード数が増えると、システムの処理性能が低下する。
- 対策の方向性の例
- 新たなコンセンサスアルゴリズムの開発
- オフチェーン化
- 保存データの分散-Sharding
- 対策の方向性の例
- セキュリティ対策
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以下等の脆弱性に関する対応。
- コア自身の脆弱性
- スマートコントラクトの実装上の脆弱性
- アプリケーション層における脆弱性
- 対策の方向性の例
- コア選択時に、コアの改ざん耐性を考慮する
- ブロックチェーン用のセキュリティツールの使用
- ブロックチェーンの信頼性評価方法の確立
- 入力データの正当性保証
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ブロックチェーンに書き込むデータ自体の信頼性を如何に担保するか。
- 対策の方向性の例
- タグやバーコードを利用
- データの信頼性を高める専用のIoTデバイスの開発
- 対策の方向性の例
- インターオペラビリティ(相互運用性)への対応
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様々なブロックチェーンを用いたシステムが運用されるようになったときに、システム間で相互運用を行う必要性が高まる。
- 対策の方向性の例
- ブロックチェーンコア間をつなぐクロスチェーン技術の開発
- インターフェースの標準化
- 対策の方向性の例
実用化に向けた4つの解決の展望
- 中長期的な計画
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- 取り組みを短期的な成果に捉われない中長期なものと位置づける。
- 既存のシステムが整備されていない国・地域からの導入を進める。
- 将来的にブロックチェーンが成熟したときに備え組織的な能力を高める。
- 外部資金援助。
- 新しいビジネスモデルの創出
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- ブロックチェーンの複数の特徴・機能を組み込んだビジネスモデルとする。
- 市場や競争環境に変化が起きている分野へ適用する。
- ブロックチェーンを基盤として、データの収集、管理、取引、決済までを行うビジネスエコシステムを実現する。
- 合意形成、ガバナンスの仕組み の構築
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- 得られるメリット・利益と負担を参加者間で公平に配分、分担できる仕組みを作る。
- システムを継続、維持、管理を行う中長期的な仕組みを作る。
- 同業者間で、意見が一致しない点より業界横断で業務効率化できる点や新たな市場の創出の可能性に目を向ける。
- 管理者の経済的なインセンティブのあるビジネスモデルを設計する。
- 対応する制度、規制の整備
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- 国をまたがる、多国間の制度・規則を共通化する。
- 電子的な決済・契約・記録の法律的な有効性を整備する。
- 電子的記録保持を義務付ける。
- 暗号資産とユーティリティトークンを異なる位置づけとし制度・規制を整備する。
- GDPR(EU一般データ保護規則)などの個人情報保護の規則と両立させる技術、制度を開発する。
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IPA 経営企画センター 国際・産業調査部 産業調査室
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更新履歴
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2025年7月4日
2025年7月1日の組織改編に伴い、お問い合わせ先を更新
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2025年4月16日
2025年4月1日の組織改編に伴い、お問い合わせ先を更新
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2024年9月24日
構成変更のためURL変更
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2023年7月20日
2023年7月1日の組織改編に伴い、お問い合わせ先を更新


