最終更新日:2021年1月7日
2020年12月23日公開
独立行政法人情報処理推進機構
社会基盤センター
経済産業省は2018年9月にDXレポートを発表し、企業の成長と競争力強化のために経営者自らが率先してデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む必要性を訴え、その推進を行っています。それを受けたIPAでは、中小規模製造業が先進的にDXに取り組んでいる事例を収集・分析するとともに、これからDXを目指そうとしている企業に向け、DXの理解と必要性、そのノウハウなどを整理検討しています。
本ガイドは、その検討結果をまとめたものです。製造業企業としてのDX推進には、マインドセットや企業文化などの企業経営、業務処理や製造設備などのシステムというように、多方面での取り組みが必要です。本ガイドはこれらのうち、製品製造及びそれに関わる業務や設備とマネジメントについて部分(製造分野)におけるDX推進を対象としています。企業のDX推進のための一般的なガイド類と組み合わせてご利用いただくことを想定しています。
なお、本ガイドの内容は、今後広くフィードバックを受けながらブラッシュアップして充実していきます。
2021年1月7日 | 【1/27開催】ガイド活用セミナー開催案内を掲載 |
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2020年12月23日 | ガイドページの公開 |
中小規模製造業におけるDXの目的は、顧客価値を高めるため、製造分野で利用されている製造装置や製造工程の監視・制御(OT)などのデジタル化を軸に、ITとの連携により製品やサービス、ビジネスモデルの変革を実現することです。本項に示した定義を参考に、自社における製造分野のDXを具体化してください。
中小規模製造業が製造分野におけるDXの目指す姿として、「スマートプロダクト」「スマートサービス」「スマートファクトリー」を例示しました。ただし、本項に示したものだけが目指す姿ではなく、自社にとって最適な目指す姿を描いていただきたいと考えます。また目指す姿を理解いただくために、目指す姿の具体例と、「中小規模製造業の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)のための事例調査報告書」の事例とを紐づけましたので、ご活用ください。
目指す姿の効果の最大化と、持続的な維持・強化につながる可能性高めるものとして、DX推進STEPを示しました。各企業で製造分野のDXを進める際のSTEPは、「製造分野DXを理解する」から出発し、「実行する」までにおいて、参考とできる項目との関係を示しました。また、DX取組み手順参考例も示しています。今後、詳細な手順を検討し公開予定です。
製造分野のDX事例集のダウンロードには、アンケートの回答(IPA会員登録)が必要です。 IPA会員登録サービスをはじめて利用される場合は、会員登録(無料)をお願いします。詳しくは、「IPA会員登録手順」をご参照ください。
本アンケートで取得した情報の取り扱いについて
アンケートにて取得したデータは、回答内容等についてIPAから確認させていただく場合や、集計して統計資料を作成するために使用いたします。そのままの形で公表されたり、個人や企業を特定できる形で公表されることはございません。
また、ご利用状況についてのアンケートを後日お願いすることがございます。
個人情報は、独立行政法人情報処理推進機構が、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」、「独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律」に従い適正に管理します。詳細については以下をご参照ください。
「事例調査報告書」解説動画
製造分野のDXを理解するために事例(プレゼンテーション画像、動画形式)を公開します。今後、皆さまからのフィードバックにより情報を追加していきます。また、「中小規模製造業の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)のための事例調査報告書」に示した製造分野のDX事例(掲載事例)の特徴(取り組みの観点)を7つに分類して整理した情報も提供します。
自社の製造分野におけるDXを推進するにあたり、どこから取り組めばよいのかを明らかにし、その課題を一段ずつクリアしながら進めるとよいでしょう。そのために「製造分野DX度チェック」を利用します。製造分野DX度チェックは、製造分野のDX推進において着目すべき観点ごとに、自社の取組み状況を可視化するためのツールです。このチェックにより、自社のDX推進の進展レベルが示され、次のレベルにステップアップするための課題が明らかになります。
今後、「社会実装推進委員会 製造分野向けDX推進検討WG」にてブラッシュアップし、2021年度前半に公開します。
文献一覧では、製造分野DXに関連する書籍やWEB情報を提供します。一覧表には、文献名(URL)と概要を示しました。
関連組織一覧では、組織名(活動名)、URL、概要(DXに関するもの)、活用方法を示しました。様々な場面で利用ください。