デジタル人材の育成
公開日:2025年5月7日
8月11日(月曜日)14時30分~15時30分
サイバーセキュリティの研究や開発を実施する場合、法に関する知識は必須であり、常に意識しておかなければならない。本講義ではサイバーセキュリティに関係する刑事系法律の基礎的な内容として定められている事、その内容等を説明し、その後、法律面、倫理面及び道徳面の問題に触れながら、ディスカッション形式で行う。
8月11日(月曜日)15時45分~17時15分
準備中
8月11日(月曜日)19時30分~21時30分
数人ごとのグループに分け、決められたテーマについて議論・インタビュー・検討を行います。
グループワークは、異なるコース・トラックの参加者や、講師・チューターなどと交流する貴重なチャンスです。
8月15日(金曜日)19時30分~20時30分
本講演では、私が約10年間にわたって海外のセキュリティコミュニティでどのように活動してきたかを紹介します。具体的には、駆け出しの研究者としてキャリアをスタートさせてから、グローバルな研究コミュニティをリードする立場に至るまでの道のりについてお話します。
この講演を通じて、次世代を担う若手の皆さんに、海外のコミュニティに入り込む「最初の一歩」だけでなく、コミュニティを活かしながら国際的に認められる実績やキャリア・ネットワークをどのように築いていくかについてもお伝えできればと思います。
8月12日(火曜日)19時30分~20時30分
サイバーセキュリティの研究で先端を走るデロイト トーマツ サイバー合同会社 執行役員 CTO 兼 サイバーセキュリティ先端研究所 所長の神薗雅紀氏を迎え、先端的研究の現状と課題、さらにその成果の社会への届け方、社会実装というところをテーマにプロデューサーの園田と対談。サイバーセキュリティはインフラと言われて久しく、「インフラ」としての拡がり方、研究すべき領域など、国研の研究なども引用しながら広く話題に採り上げていく。
8月13日(水曜日)19時30分~21時30分
BoFはBirds of a Featherの略で、直訳すると「類は友を呼ぶ」を意味します。
このセッションでは複数のテーマに分かれて、座談会形式で興味のあるテーマについて話し合います。
受講生の皆さんは、自分自身が興味のあるテーマを選んで参加します。
N1:8月12日(火曜日)8時30分~12時30分
N5:8月14日(木曜日)8時30分~12時30分
本講義では、コンピュータシステムをFPGA基板で実際に再現していただきます。
最初のステップとして、コンピュータシステムをソフトウェアモデルとして再現します。システム利用者向けの仕様情報を元にアーキテクチャの詳細を推測し同等機能を実現することで、システムの設計制約や先人の設計意図に思いを馳せ技術の謎を解き明かします。
次のステップでは、再現したソフトウェアモデルをリファレンスとして、コンピュータシステムをFPGAに実装します。モデルから論理回路アーキテクチャへ落とし込む過程において未知なる部分を補完することで、先人との仮想的なシンクロを楽しむことができます。
講義を通じて、これまでのコンピュータシステムや解析技術に対する理解を深め、これからの技術発展にひらめきを得られるようになることを目指します。
8月12日(火曜日)13時30分~17時30分
近年の深層学習をはじめとする科学技術計算では膨大な量の計算を高速に行う必要があり、GPU などの並列演算器が活躍しています。
これは一つ一つの計算コアは単純にする代わりに多数のコアを持つことで、トータルの計算能力を向上させるものです。
深層学習の世界ではそれでもなお膨大な計算を行う必要があるため、さらにタスクに特化した設計で計算効率を改善させたアクセラレーターが多数提案されています。
本講義では、そのようなアクセラレーターの一つである MN-Core に焦点を当て、そのプログラミングを行います。
MN-Core は深層学習での計算を念頭に厳選されたシンプルな命令セットを持ち、仕様やエミュレーターがオープンアクセスで公開されている国産アクセラレーターです。MN-Core を使用したスーパーコンピューター MN-3 は省電力性能ランキング Green500 で世界 1 位を 3 度獲得しており、Preferred Networks 社内の実ワークロードや社外向け製品でのバックエンドとしても運用されています。
MN-Core の低級プログラミングを通じて、CPU や GPU とは更に違うアーキテクチャを理解し、計算機の設計法やプログラミング手法としてのグラフコンパイラ(ML コンパイラ)について考える機会を提供します。
8月13日(水曜日)8時30分~12時30分
C++ は長年にわたり、メモリ安全性や型安全性に関する課題を抱えていますが、言語仕様と標準ライブラリの継続的な改良によって、現代の C++ では以前よりも安全なコードを自然に書けるようになっています。Rust のような新しい言語が注目される中でも、既存のコードベースとの互換性や産業界での広範な採用を考慮すると、C++ の安全機能の活用は多くの状況で現実的なアプローチと言えるでしょう。
本講義では、C++11 から最新の C++26 までの機能を活用することで、利用者が安全なコードを効率的に記述できるような C++ ライブラリ設計を探求します。とくに「安全でないコードを書きにくくする」という設計思想に焦点をあて、実践的な手法を学びます。
8月13日(水曜日)13時30分~17時30分
この講義では、インターネットをはじめとする現在のコンピュータネットワークを支えている基盤技術「TCP/IP」のプロトコルスタックをスクラッチで実装し、実際のOSに搭載してネットワーク機能を持たせる演習を行います。
講師が開発している教育用のプロトコルスタック「microps」を教材に、Ethernetフレームを組み立てて送受信するところから ARP、IP、ICMP、UDP、TCP などのプロトコルを処理するプログラムを、全て自分の手で作り上げてもらいます。
なお、講義時間が限られているためプロトコルスタックの基本的な実装は事前学習の期間で済ませてもらいます。
各自で事前学習を進めてもらうにあたり、解説資料を配布するとともに、ミーティングの機会を設けてしっかりフォローアップしますので安心してください。
講義時間では、あらかじめ開発を進めておいてもらったプロトコルスタックを、教育用OSの「xv6」に搭載して実際にTCP/IPでの通信を実現することを目指します。具体的には、次のような作業を行うことになります。
この講義を通じてTCP/IPへの理解を深めるとともに、パケットやプロトコル処理の楽しさを知ってもらえたら嬉しいです。
8月14日(木曜日)13時30分~17時30分
インターネット上で二十数年間、ダイナミックDNS(DDNS)サービスを運用している講師が、
実際にシステムにやってくるさまざまなクラッキングを参加者にも体験してもらうとともに、
「どのような検知と防御が有効なのか」を一緒に検討していければと思います。
…などなど
当日は四時間しかありませんのであれこれと具体的に手を動かすというよりは、
当日までに具体的に手を動かしてみて「どのような検知と防御が有効なのか」を
各自が具体的な事例を提示するとともにお互いに検討することで、
将来に活かして欲しいと思います。
2025年5月7日
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