デジタル人材の育成
行動科学の知見を用いて行動変容を促すナッジの活用が進んでいます。本講義ではより良い行動をとれるように促す活用事例や最新の研究を紹介しつつ、近年盛んに議論されているナッジの悪用やパーソナライズド・ナッジについて触れながら、サイバーセキュリティにナッジを適用するメリットや可能性を議論します。
本セッションでは、国際政治や国際的な紛争が、サイバーセキュリティに大きな影響を及ぼすことを、実例に基づき解説します。そして、サイバーセキュリティ問題の解決は、技術のみでなく、より広範な知識が求められるということを、「法や制度をハックする」という切り口を用いて解説します。セキュリティキャンプ全国大会で技術の研鑽に励まれる皆さんに、技術を身に着けることの意味を考える機会を提供できれば幸いです。
グループワークはセキュリティ・キャンプ全国大会の全日程を通して行われるプログラムです。
数人ごとのグループに分け、決められたテーマについて議論・インタビュー・検討を行います。
グループワークは、異なるコース・トラックの参加者や、講師・チューターなどと交流する貴重なチャンスです。
最終日には各グループで議論した内容を、発表することを予定しています。
多くのソフトウェア開発チーム(およびオープンソースプロジェクト)はバージョン管理システム、とりわけGitを導入してソフトウェア開発を行っています。これは分散型バージョン管理システムの特性やGitの持つブランチ機能が複数人でソフトウェア開発を行う上で非常に有用であるためです。本講義ではGitを用いてソフトウェア開発を行う上で必要となる基礎知識について学習します。ソフトウェア開発におけるバージョン管理の重要性、Gitの各機能の使い方、これから開発を行う上で役立つ知識などを座学を通して学習し、クイズ形式の演習を通して座学で学んだ知識を実践していただきます。
皆さんは「ログ」という言葉を聞いたことはありますか。また、それを活用したことはありますか。情報セキュリティの分野では、対象のシステムの状態を確認するために、多くの場面でログの分析が行われます。この講義では情報セキュリティにおけるログの活用についての基本に触れ、ログの種類や分析方法、ログの分析を行う理由について座学と演習を通して学びます。
現代では Web 技術は当たり前のように、あらゆる箇所で利用されています。
ジュニアキャンプに参加されるみなさんも、生活のさまざまな場面でその恩恵を受けていますし、Web 技術を利用したプログラムを作ったこともあるかもしれません。
ただ、このように生活に浸透している Web 技術は、どのように成り立っているのでしょうか?
この講義では、OSI 参照モデルや、HTTP / HTTPS を始めとした各種プロトコルについての解説に加え、Web の世界における文献の見つけ方などについても説明します。
難しく聞こえるかもしれませんが、この講義のすべてを、講義時間中に理解する必要はありません。
また、なるべく理解が深まるように、適宜 NodeJS を用いた演習を用意していますので、楽しく手を動かしつつ、ポイントを抑えて学びましょう!
「もくもく会」は、プログラミング分野では「みんなでもくもくと各自の作業をする会」として認識されています。
とはいえ、ジュニアキャンプにおけるもくもく会では、必ずしも静かに作業をする必要はありません。
各自が必要と思う作業を、みんなで集まって行います。
開発作業の進捗があまり良くないなと思ったら開発作業を、ある程度形になってきたのであれば説明資料の作成を、息抜きとしてリラックスしながら雑談を、など、ジュニアキャンプのカリキュラムから脱線せず、他の人の邪魔にならない範囲で自由に過ごしてください。
また、開催時間も遅めのため、これまでのキャンプ生活で疲れが溜まっている方は休んでいただいても構いません。