デジタル人材の育成

セキュリティ・ネクストキャンプ2024 前回レポート

公開日:2025年5月7日

  • セキュリティ・キャンプ2025 ネクスト

セキュリティ・ネクストキャンプ2024

開催概要

開催期間

2024年8月12日(月曜日)~8月17日(土曜日)

開催場所

クロス・ウェーブ府中(東京都府中市)

主催

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会

共催

経済産業省

後援

サイバーセキュリティ戦略本部
デジタル庁
文部科学省

参加者数

10名

参加者の学校種別・平均年齢

  • セキュリティ・ネクストキャンプ2024[参加者の学校種別]
    大学院6名、大学4名
  • 参加者の年齢は18歳~25歳
    平均年齢21歳

セキュリティ・キャンプ2024ネクストの参加風景

交流会・LT発表

  • キャンプ全参加者と名刺交換による人脈づくり
  • 講師と名交換の様子
  • ネクスト受講生によるLT

グループワーク

  • 全国大会、ジュニアメンバーとテーマに取り組む
  • チューターにアドバイスをもらいながら進行
  • 最終日午前、キャンプ参加者全員の前で成果発表

講義・成果発表

  • N2『C++ ライブラリ開発』講義
  • ホームルーム、1日の講義の最後に実施
  • 最終日に受講生・講師・チューター・ゲストの前で発表

セキュリティ・ネクストキャンプ2024に参加した感想

23歳 大学

学生の人物アイコン

 セキュリティ・キャンプでは、様々なバックグラウンドを持つ参加者と交流することができ、異なる視点からのアプローチを学ぶことができました。このような環境が、新たなアイデアを生み出し、より良い解決策を見つけるための刺激となりました。
 共通講義を通してプログラミングやシステム設計においては、セキュリティが非常に重要であることが再確認されました。セキュリティを考慮した設計は、単にセキュリティを高めるだけでは不完全で、ユーザーにそのセキュリティが高い方法を受け入れてもらわなければその効果は画期されず、迂回されることもあります。そのためにユーザブルセキュリティなどをよく考える必要があるとわかりました。
 また、そのような設計は、単にシステムを安全に保つだけでなく、ユーザーの信頼を得るためにも不可欠です。今後は、セキュリティ面での知識をさらに深め、それを自分の開発活動に積極的に取り入れていくことが必要だと感じています。
 セキュリティ・キャンプ ネクストは、単なる技術習得の場を超え、自分自身のキャリアにおいてどのように技術を活用していくかを考える良い機会でした。今後もこの経験を活かして、技術者としてだけでなく、テクノロジーを通じて社会に貢献する人材として成⾧していきたいと考えています。

23歳 大学院

学生の人物アイコン

事前課題から感じていた通り,非常に濃密な講義でした.吸収することが多く,自分の期待通りに幅広く技術を学ぶことができました.今年のネクストは今の時代に欠かせない技術ネットワーク色が強めであり,何をするにしても必須になります.Webアプリを作るにしても今回学んだ,DDNSの枠組みやCDN,TCP/IPのプロトコルスタックはほぼ使われているのではないでしょうか.こういった技術が基盤としてあることを意識しつつ,講義に挑めたことは非常に良い経験になりました.TCP/IPの自作についてはxv6や自作OSに続けて,実装していきたいです.また,自分がこれまで挫折していたFPGAに関しても論理回路考古学としてハードウェアを学んでいくことの楽しさを知ることができ,講義で行ったことを持ち帰って自分でも再現をしてみたいと思いました.これらに共通して感じたことは,ネットワークやハードウェア,プログラミングなど情報技術社に必要な基礎的な体力が必要とされており,それらを包括的に理解していくことが重要であると認識しました.また,ネクストの受講生とは普段の研究の話や技術的な話で盛り上がり,フルスタックの強い人材はこうあるべきという姿を見ることができました.短い期間でしたが,大学外の院生や大学生でより高いレベルの会話ができ,良いコミュニティができたと思います.

24歳 大学院

学生の人物アイコン

 私は元々ネットワークやOS、コンパイラなど、コンピュータを構成する要素技術に関心があり、技術の根幹を学ぶことを心掛けている。そんな中、今年のネクストキャンプはテーマが「基盤技術の魅力」であることを知り、講義内容が自分の興味と重なっていたため応募するに至った。応募課題では個人的に興味があったKubernetesのコンテナ間通信を支える技術を調査した内容をつらつらと書いた。今年は特に倍率が高いらしく(14倍らしい)運よく参加できたことに非常に感謝している。
 事前学習内容の多さや何より講義内容の濃さから、当然私はこれらの講義内容を全ては理解できていない。しかし、自分が全く知らない領域に足を踏み入れることや、分からないことを分かることの大切さを学んだ。私はセキュリティキャンプを終えて、既にFPGAを買いたくなっているし、OSへの移植どころかOSそのものを作りたくなっている。これがセキュリティキャンプ、特にネクストの最も重要な目的であると考えている。今後も幅広く基盤技術に関する知見を深めていくとともに、社会へ還元する方法を模索し続けていきたいと思う。
 講義とは別に、セキュリティキャンプで出会った人々にも非常に感謝している。皆、各々の分野で尖った技術を持っており、話せば自分の未知の世界に触れることができる。そこに年齢の壁なんてものは一切なく、お互いを尊重しながら会話することができる。私はセキュリティキャンプだけでなく、他も含めて初の技術イベントへの参加であったが、自分の興味がある分野でコミュニティの仲間が出来たことを大変嬉しく思っている。

更新履歴

  • 2025年5月7日

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