デジタル人材の育成

セキュリティ・ジュニアキャンプ2024 前回レポート

公開日:2025年5月7日

  • セキュリティ・キャンプ2025 ジュニア

セキュリティ・ジュニアキャンプ2024

開催概要

開催期間

2024年8月12日(月曜日)~8月17日(土曜日)

開催場所

クロス・ウェーブ府中(東京都府中市)

主催

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会

共催

経済産業省

後援

サイバーセキュリティ戦略本部
デジタル庁
文部科学省

参加者数

6名

参加者の学校種別・平均年齢

  • セキュリティ・ジュニアキャンプ2024[参加者の学校種別]
    中学校5名、中等教育学校1名
  • 参加者の年齢は13歳~15歳
    平均年齢13.5歳

セキュリティ・キャンプ2024ジュニアの参加風景

交流会・LT発表

  • キャンプ全参加者と名刺交換による人脈づくり
  • 全国大会受講生と名刺交換の様子
  • チューターと名刺交換の様子
  • ジュニア受講生によるLT
  • 全国大会受講生によるLTを見る様子
  • ネクスト受講生によるLTを見る様子

グループワーク

  • 全国大会・ネクストメンバーとテーマに取り組む
  • チューターに相談しながら進行
  • 最終日午前、キャンプ全体の前で成果発表

講義・成果発表

  • 講師と気軽に話しながら開発を進行
  • チューターから丁寧なアドバイス
  • 各個人のテーマに沿った、開発作業
  • 成果発表の予行演習、講師陣からアドバイスをもらう
  • 最終日に全受講生・講師・チューター・ゲストの前で発表
  • 各人の開発成果をそれぞれ発表

セキュリティ・ジュニアキャンプ2024に参加した感想

14歳 中学校

学生の人物アイコン

 キャンプ期間中に学んだこと、良いと思ったことを以下に大きく3つまとめます。
 1つ目は、たくさんの人と名刺交換ができ、新たな繋がりができたということです。
キャンプ1日目に用意されていた名刺交換会(交流会)の時間で、他の全国大会、ネクスト参加者と名刺交換をすることができました。また、グループワークなどでも、他の参加者と話す機会があって、新たな知り合いがたくさんできました。LT会などでも、みんな面白いことをやっていて、さまざまな技術への興味が生まれました。
 2つ目は、新しい世界を知ることができたことです。
私はWeb系のプログラムを書いてばかりいたので、Web以外の分野に手を出したりすることはあまりありませんでした。しかし、他の参加者と名刺交換をしたりして、みなさんが所属しているゼミについての説明を聞いていると、とても面白そうな講義ばかりで、Web以外の分野にも興味が出てきました。低レイヤーやAIセキュリティ、ハードウェアの魔改造、探査機自作など、聞くだけで面白そうだと感じました。これを期に、Web関係以外の物も作ったり、新しい言語を学んだりしてみたいという意欲が出てきました。また、個人的にはNOCの見学をさせていただいたのがとても嬉しかったです。詳しい説明などもしていただいたので、ネットワーク分野の知見も深まりました。
 3つ目は、技術的な成長です。
ジュニア講義は、実際の現場で使われているツールなども紹介していただいたり、実際に使わせてもらったりするなど、独学では絶対に見つけられなかったであろう情報を知ることができてとても成長できました。また、演習内容も専門的で、とてもやりがいを感じました。Web技術、Git、ログ分析は、セキュリティ分野においてほぼ必ず使う技術のため、これらについての詳細な知識を学べたのはとてもよかったです。

13歳 中学校

学生の人物アイコン

 キャンプでは、人との関わりを通じて得られた学びも非常に大きなものでした。
 普段、私はあまり多くの人と関わる機会がなく、新しい環境でのコミュニケーションには不安を感じることがよくありました。しかし、キャンプに参加した他の方々はとても親切で、さまざまなことを教えてくださり、そのおかげで私は多くの助けを得ることができました。このような温かい環境での交流を通じて、技術的な学びだけでなく、人とのつながりの大切さを改めて実感しました。
 特に印象に残っているのは、キャンプ中のグループワークの時間でした。私以外のグループメンバーは高校生や大学生が多く、最初は少し緊張していたものの、とても頼りがいがあり、私がうまく対応できない時にはフォローしてくれたり、助けてくれたりしました。そのおかげで、私は安心してグループワークに取り組むことができました。また、グループワークを通じて得たチームワークの大切さやコミュニケーションスキルは、今後のプロジェクトにも活かしていきたいと考えています。
 さらに、最終日の成果発表では、今までで最高の声量でハキハキとプレゼンテーションを行うことができたと感じています。自分が制作した成果物をしっかりと伝えられたと思います。短い期間で作品の制作とプレゼンテーションの準備を両立するのはとても大変でしたが、それ以上にやりがいを感じれて、とても楽しい時間を過ごすことができました。

14歳 中等教育学校 

学生の人物アイコン

 基礎的なセキュリティ知識はあったのですが、今まで独学でセキュリティ関連を学んできたため、このキャンプではともに切磋琢磨できる仲間を探したいと思い応募しました。
 私はセキュリティ・キャンプを通じて、大きく分けてふたつのことを得ました。
 一つめは、セキュリティ・キャンプの講義を通じて学んだ、開発フローやセキュリティ技術などの知識です。私が受講したジュニア講義では、web技術の基礎やgitを使った管理、ログ分析など、開発の基礎となる技術を学びました。参加する前は、それらを体系的に学べる機会が少なかったため、私にとって貴重な経験になりました。また、共通講義では今まで関わることのなかったゲームセキュリティの分野を学べたり、ソーシャルエンジニアリングの具体的な対策方法を知ることができました。
 二つめは、セキュリティ・キャンプ受講生や、関係者の方々との関わりです。前述の通り、私はセキュリティに関することを基本一人で学んできたため、ともに学びあえる仲間がなかなかいませんでした。中学生になってからセキュリティに詳しい友人は数名できましたが、育ってきた環境や専門とする分野が重なることが多く、知見はあまり広げられませんでした。しかしセキュリティ・キャンプでは、全国各地から様々なセキュリティ人材が集まっており、今までの経歴や専門分野などが異なった仲間がたくさんいました。講義やグループワーク、食堂での会話などを通じて、いろいろな人と関わりを持つことができ、自分が全く触れてこなかった分野にも興味を持つきっかけになりました。また、私と同じジュニア受講生をはじめとした、これからともに切磋琢磨して成長していける仲間もでき、セキュリティ・キャンプを通じてよりセキュリティ関連技術への興味が高まりました。

更新履歴

  • 2025年5月7日

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