デジタル人材の育成
公開日:2024年5月29日
ロボットやアンドロイドの外見をリアルな人間に寄せていく時、一定の閾値を超えなければ逆に抵抗感が生じる現象として「不気味の谷」が知られているが、提案者らはAIによる会話にも「不気味の谷」があると考えている。そこで本プロジェクトでは、リザバーコンピューティング技術を活用し、アンビエントセンサーから取得した複合的なセンシング情報をもとにリアルタイムで室内環境を反映した会話を行うリザバーセンシングシステムの開発を行うことを目的とする。
このプロジェクトは、多様なセンサーを用いて居住者の活動データを取得し、スマートハウスエージェントを通じてリアルタイムで対話を行うシステムの開発を目指します。これにより、居住者の生活状況を継続的にモニタリングし、適時適切な支援を提供することが可能となります。開発内容には、マルチセンサの設計と実装、センシングデータのサーバーへのアップロード、リザバーコンピューティングによるユーザー状態の推定システム、そしてエージェントインタラクションシステムの開発が含まれます。これらの技術を統合することで、居住者に対してよりパーソナライズされた介入が可能となります。このシステムは、居住者の日常活動を正確に把握し、健康管理や生活支援を効果的に行うことを目的としています。最終的には、高齢者施設などでの実証実験を通じて、その実用性と社会への貢献を検証することが期待されます。
2024年5月29日
2024年度採択プロジェクト概要(五十嵐PJ)を掲載しました。